銀幕の雫: アドリアン・カミュ

2011年7月5日火曜日

アドリアン・カミュ


カルヴァドスと言えばリンゴが原料のお酒で、
フランスのノルマンディ地方のお酒です。

ノルマンディ地方と言えば。。
Dデイと呼ばれる1944年6月6日のノルマンディ上陸作戦の開始から始まる
第2次大戦の激戦の地でもあります。

ナチスドイツに占領された西ヨーロッパへの侵攻作戦。
延べ300万人にも及ぶ兵員がドーバー海峡を渡り上陸した史上最大の上陸作戦で、
イギリス、アメリカ、フランス、カナダ、ポーランド、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドの連合軍が参加し、
ナチスドイツ軍が守る海岸線を制圧するまでに約2ヶ月もの間続いた戦いだったそうです。

この史上最大の作戦を題材にした映画は数多く、
有名なところでは「史上最大の作戦"The Longest Day"」(1962)
ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダなど、
この時代を代表する大スターが結集し、
ケン・アナキン(イギリス関連部分)
ベルンハルト・ヴィッキ(ドイツ関連部分)
アンドリュー・マートン(アメリカ関連部分)
と言う監督がそれぞれのパートを監督した178分の超大作。
戦争の悲惨さと、作戦に参加した「人間」がしっかりと描かれた
まさに大作でした。

1998年にスピルバーグ監督で「プライベート・ライアン」が公開され、
そのオープニングでもこの作戦が取り上げられていて、
長回し、ノーカットのオープニングは息を呑む凄まじさがありました。

主演したトム・ハンクスと共に2001年に「バンド・オブ・ブラザース」と言う
テレビドラマを製作し、米第101空挺師団にスポットを当て、
10話の構成で更に詳しくドラマ化されていました。

そんな歴史的背景を持つ土地ですが、
16世紀からペイ・ドージュ地区に35ヘクタールのリンゴ園を持ち、
30種類ものリンゴが栽培されています。

コニャックのプロピリエテールと同じく家族で経営されている蒸留所で、
8月から11月に収穫されたリンゴを醸造しシードルを造り、
蒸留し熟成、ブレンド、ボトリングと全ての作業を、
この蒸留所で完結します。

収穫期には近所のおばちゃんたちの手を借り(おばちゃんかどうかは勝手な想像ですが。。)るそうですが、
基本的には家族で造ったカルヴァドスです。

収穫された30種類ものリンゴから造られるシードルと、
それらを蒸留したカルヴァドスをブレンドするのが400年にも渡る
この家系の匠の技が延々と受け継がれています。

カルヴァドスもフランスのAOCで厳しく統制され、
ノルマンディー地方産の原料を使用する事。
 11地区とも呼ばれてるそうで、
 その中の地域や村などの名前が酒名にもなっているそうです。
使用できるリンゴの品種は48種類。
樽での熟成は最低2年以上。
と、その他モロモロ。。。


★アドリアンカミュ ペイドージュ 12年 40度 700ml★

★アドリアンカミュ アドリアン 35年 40度 700ml★
まろやかながらドライな味わいと切れの良さが身上のカルヴァドス。
この暑い夏を乗り切るのにも最適なオードヴィーですよ!

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