今日のこのラムは何度も書きましたが、
美味いもんは旨い!ご存知
「ペールラバ」
昨年から正規代理店として入荷してきて、
ラベルも一新されましたが、
まだ古いラベルの在庫がありますので、
良かったらどーぞ。
もちろん割引あり!の価格です。
一昨年は蒸留所の買収と建て替えがあったペールラバ。
以前はおじぃちゃんが一人で造り、
雨水で加水し、
彼の腕でぐるぐるかき混ぜたものをボトリングしていましたが、
綺麗になった蒸留所に、
今まで使っていた蒸留器を再度据え、
造りは再開されています。
現在のの造りからは以前の老朽化した蒸留器の形や癖をそのままに、
新しく造りなおした蒸留器が投入されるそうですが、
味わいは現状を維持されるとか。
加えて、並行ではどうしても出てこなかった、
熟成物のペールラバも輸入され、更にこのラムの虜になった方も多いかと思います。
さて、
おじぃちゃんが造っていた最後のロット。
白いラベルのペールラバがまだまだ少し残っています。
(日本語がおかしいですが。。)
700mlと1000mlの2種類ありますが、
微妙に色が違うのが面白い所。
1000mlサイズの方が黄みがかってきていて、
瓶内で熟成が進んでいるのがわかります。
黒いラベルになった第1号の在庫もありますw
この黒ラベル第1号は、
おじぃちゃんが製造したものをタンクで貯蔵して、
新しい経営者がボトリングだけしたものだそうです。
と言う事でこの3つのロットは、
おじぃちゃん製造の「幻」のラムと言っても過言じゃない!
と、思いますよ~

★ペール ラバ ブラン 59度 700ml 【旧インポーター・旧ラベル】★
この「ペール・ラバ・ブラン」は、
「ピエール神父のラム」と言う意味の名前で、
ポワソン蒸留所で造られています。
おしゃれな名前の蒸留所ですが、
おじぃちゃんが一人でコツコツと造っているラムでした。
指定した畑から運ばれてきたサトウキビを搾り、
醗酵させ、蒸留し、味わいがまろやかになるまで熟成し、
マリーガーランド島独特の59度と言う
アルコール度数に調整するんですが、
その調整方法が独特なんです。
なんと溜めておいた雨水を混ぜ、
おじいちゃん自ら手でぐるぐるっとかき混ぜ、
ぺろりと舐めながら調整された、
まさに手造りのラムです。
荒くろ過され、ボトリングされたラムは、
これぞホワイトラム!
カクテルベースなどには使わずに、
そのままストレートで飲むのが一番のオススメです。
3年ほど前からマニアの間ではかなりのブームになったラムですが、
残念ながら、このポワソン蒸留所がフランスの投資家に買収され、
蒸留所の建物、蒸留器、タンクなどのほぼ全てが改修され、
全く新しい蒸留所として生まれ変わるそうです。
もちろん雨水での和水も、
おじぃちゃんの手でかき混ぜる秘技も、
全て現在あるボトルで終了し、
2009年の夏からは新しいラムを製造されています。
この「ペール・ラバ・ブラン」を、
一度でも飲んだ事のある方 は、
独特な風味と、癖になる味わいを、
強烈な印象として持っておられるかと思いますが、
まだ飲んだ事のない方は、ぜひ、この幻の在庫がなくな る前に、
一度お試しください!

★ペール ラバ ブラン 59度 1000ml 【旧インポーター・旧ラベル】★
そして新しくなった黒いラベル。
上にも書きましたが、
この年は蒸留が行われませんでしたので、
前年におじぃちゃんが造った物を、
新しいラベルでボトリングした1年熟成のラムです。

★ペールラバ ブラックラベル 59度 700ml★
カメラの性能の都合でエラく黄色に写っていますが、
ほんのりと黄味がかった程度の色合いです。
「tafia」多東さんの蒸留所詳細を転記します。
Distillerie Poisson (Père Labat)ポワソン蒸留所
<沿革>
1769に精糖工場が不動産の公証人だったマルティノーによって創られた。その後1860年にカテリーヌ・ポワソンが引き継いだ。この時からポワソン工場となり、ペール・ラバという16世紀に実在した修道僧の名前をブランド名にした。1915年エドゥアール・ラモーは糖蜜からラムを作り始め、翌年からアグリコールラムを作り始めた。彼の孫にあたるエルネス・ルノーは1976年にラムのラベルをシンプルな白に変えて、その中に伝統と誇りを込めた。エドゥアール・ラモーの後継者であること、ポワソンという蒸留所名であること、ラムの製法を島に伝えたペール・ラバというブランドであること、そしてラベルの一番上にはラ・ギルディブ。(ラムの昔の呼び名の一つ。ラムとは英語圏での言い方で、フランス語圏の言い方はギルディブだという。もともとキル・デビルという言葉がフランス語訛りになってできたもので、当時蒸留所をギルディブリーと言っていたらしい。)
<製法>
120ヘクタールの自家農園から灰色、黄色、青色などの様々な種類のサトウキビが運ばれる。Brixは22~24ほど。サトウキビを圧搾するときは、温めた雨水を繊維にかける。温かい水の方が糖分をより抽出でき、また発酵もし易くなるからである。この時使う雨水は、フィルターにかけ濾過を行なった後UV殺菌したものである。発酵済の液体を種タンクとして、未発酵槽へ移し発酵を促す。この時、イーストなどの酵母は入れず、自然に発酵させる。但し、硫酸アンモニウムは発酵をよい状態に保つために加える。36度未満の温度で、40時間ほど発酵させる。非常に小さい細い柱状蒸留塔で蒸留を行い、72~75%のアルコールを得る。ブランはステンレスタンクに入れ加水調整(誤差0.2位の間であれば良い)を施した後、1~2ヶ月間1万リットルのオークの大樽へ移し瓶詰めする。パイユは同じ大樽で2年間寝かせて瓶詰めする。ヴューは8年熟成させる。この時、新樽は木の香りとタンニンが強すぎるため使わず、専らバーボン樽のみを20~25年くらい繰り返し使う。現在熟成庫には、106樽ある。樽の数が少ないので、8年以上の長期熟成ラムは商品化していない。全てのラムは瓶詰めする前に、2ミクロンの細かいペーパーフィルターに常温でかける。
<特記事項>
2008年3月にオーナーが代わった。もともとビエール蒸留所の叔父にあたる人だったのだが、グァドループのポワント・ア・ピートルに住む銀行家のジャン・C・ブロットが買収した。そのため、今年はラムを蒸留せず、設備の補修と入れ替えのみ行っていた。前オーナーは、ラムを昔の方法で作ろうと単式蒸留機を取り入れたり、と非常に意欲的な方だっただけに、今回の買収ニュースはとても残念に思われた。しかし、新しいオーナーになり、おそらく来年から新生ペール・ラバがリリースされるであろう。それにまた期待したい。
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