最近何かとよく「エコ」という言葉を耳にしますね。
そんな世間の流れに乗ってみようかと思います。
グアドループ産のラム、モンテベロ。
1930年に建てられた製糖工場と蒸留所が原型となっている蒸留所です。
製法はフランス系の特徴でもあるアグリコール製法。
アグリコール製法の詳しい説明は「ラムのお話その四」をご覧ください。
ジュースを絞られた後のサトウキビ(ほぼ繊維のみ)をバガスと呼びます。
このバガス、1キログラム当たり2000キロカロリーという
大変大きな熱量を持っているので、非常に優れた燃料になります。
このモンテベロ蒸留所は、バガスを燃やすことによって
蒸留所全体に必要な動力源を確保しています。
これは古く160年も前から変わらないシステム。
自然の動力なのでもちろん地球環境にも優しいし、
無駄のない動力源確保というのはやっぱり「エコ」なんでしょうね。
1トンのサトウキビより60リットルのラムしか作られません。
容量750mlのボトルで80本分。ケースで言うと6.6ケース。
とっても少ないんです。
というか、少ないと言われています。
他の蒸留所と比べようと思って調べてみたのですが、
なかなかそこまで細かいデーターを公開しているところも
あんまり多くないんですよね。ごめんなさい。
なんだかどんどん宿題が増えていくような気がしますが、
チャンスがあったら別の機会に各蒸留所の
生産量などもまとめられればいいなと思います。
どんどんマニアックになってしまうのが怖いのですが。。。
そんな少ない生産量の蒸留所のラムはこちら。
モンテベロ ウィンチ 8年

フレンチオーク樽とアメリカンオーク樽で熟成後、
それらをブレンドして瓶詰めしています。
アグリコール独特の青さが抑えられ、気の香りが清々しい
比較的爽やかなラムです。
モンテベロ ブラン

蒸留後ステンレスタンクで3~4ヶ月間寝かし
余計な成分を飛ばした後、小川から引いた水を濾過して加水。
ライムなどを搾って飲むのも美味しいです。
このほかにもフランス系のラムには大変珍しい
長期熟成のモンテベロ デキャンタ 21年
時代が一回りして、気づけば再び時代の最先端の感がある
「エコ」ラム。是非お試しください。
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