産地呼称の様に『バーボン』と呼ばれますが、
その他の地域で造られるウィスキーは総称して、
『アメリカン・ウィスキー』と呼ばれてしまいます。
バーボンと言っても、
ほんの一握りの巨大工場で生産されている物が多く、
品質も一定していて、
それはそれなりに良い部分ですが、
なかなか遊びの部分が少なく、
賛否両論を引き起こす原因ともなっているようです。
アメリカン・ウィスキーと言うだけで、
安いウィスキーのイメージを持ってしまいがちですが、
最近は手造りをしていたり、
こだわりを持って造っている生産者も出てきて、
私個人的には注目しているんですが、
どうも世間には受け入れられにくいようです。。。
今日ご紹介するのは、
アメリカンウィスキーの中でも、
嫌われ者のレッテルを貼りかけられている、
かわいそうな存在の、
「ハーシュ・リザーブ」

ミズーリ州で製造されていた、
最後の蒸留所「ミクター蒸留所」の、
最後のボトリングとして、
ハーシュ・リザーブ16年がリリースされていますが、
プレイス・インポーツという会社が新しく、
「ハーシュ・リザーブ」と言うラインナップを復活させ、
20年、22年、25年、28年の4つのエイジングと、
ハーシュ・セレクションの5つの銘柄をリリースしています。

原酒はケンタッキー州を含むアメリカ全土から、
良質な原酒を集め、貯蔵し、ボトリングされていると言われていますが、
なかなかその素性は公表されていません。
リザーブと20年、25年のテイスティングをしましたが、
どれもバーボンに引けを取らない味わいで、
エイジング毎に微妙に変えられているアルコール度数が、
その緻密さを伝えてくれています。
ロックやソーダ割よりも、
ストレートで飲むと、スモーキーさや、
樽由来の甘さも感じられて、
飲んでいて安心できる味わいです。
アメリカンウィスキーと言うジャンルは、
よっぽどのニュースが無いと取り上げられないようですが、
純粋なバーボンと対極に居る、
アメリカンウィスキーを、
ハイブリッド・バーボンとでも呼んで、
ちょっと元気をなくしているようなアメリカを、
元気つけてやってください!
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