銀幕の雫: アメリカンウィスキーは嫌われ者?!

2008年12月8日月曜日

アメリカンウィスキーは嫌われ者?!

ケンタッキー州で造られているアメリカンウィスキーは、
産地呼称の様に『バーボン』と呼ばれますが、
その他の地域で造られるウィスキーは総称して、
アメリカン・ウィスキー』と呼ばれてしまいます。

バーボンと言っても、
ほんの一握りの巨大工場で生産されている物が多く、
品質も一定していて、
それはそれなりに良い部分ですが、
なかなか遊びの部分が少なく、
賛否両論を引き起こす原因ともなっているようです。

アメリカン・ウィスキーと言うだけで、
安いウィスキーのイメージを持ってしまいがちですが、
最近は手造りをしていたり、
こだわりを持って造っている生産者も出てきて、
私個人的には注目しているんですが、
どうも世間には受け入れられにくいようです。。。

今日ご紹介するのは、
アメリカンウィスキーの中でも、
嫌われ者のレッテルを貼りかけられている、
かわいそうな存在の、
ハーシュ・リザーブ

ミズーリ州で製造されていた、
最後の蒸留所「ミクター蒸留所」の、
最後のボトリングとして、
ハーシュ・リザーブ16年がリリースされていますが、
プレイス・インポーツという会社が新しく、
ハーシュ・リザーブ」と言うラインナップを復活させ、
20年22年25年28年の4つのエイジングと、
ハーシュ・セレクションの5つの銘柄をリリースしています。

(確かにラベルの安っぽさは否めませんorz)

原酒はケンタッキー州を含むアメリカ全土から、
良質な原酒を集め、貯蔵し、ボトリングされていると言われていますが、
なかなかその素性は公表されていません。


リザーブと20年、25年のテイスティングをしましたが、
どれもバーボンに引けを取らない味わいで、
エイジング毎に微妙に変えられているアルコール度数が、
その緻密さを伝えてくれています。

ロックやソーダ割よりも、
ストレートで飲むと、スモーキーさや、
樽由来の甘さも感じられて、
飲んでいて安心できる味わいです。

アメリカンウィスキーと言うジャンルは、
よっぽどのニュースが無いと取り上げられないようですが、
純粋なバーボンと対極に居る、
アメリカンウィスキーを、
ハイブリッド・バーボンとでも呼んで、
ちょっと元気をなくしているようなアメリカを、
元気つけてやってください!


↓ ウィスキー愛好家必携 ↓
IFrame

0 件のコメント:

コメントを投稿