そー言えばラムマップも前に造ったなぁと思い出して、
珍しく一日に2本目のブログ。

メキシコと言えばテキーラ!
テキーラと言えばメキシコ!
と、明快な答えをすぐに想像出来るんですが、
ここで質問。
『ラムで思い起こす国は?!』と聞くと、
どこを思い起こしますか?
『中南米・カリブ海』と言えば、
どこの国を思い起こしますか?
私は、う~んと悩んだ末に、
キューバ!と応えましたが、
これは弊社輸入の商品が頭にあったからで、
ふつーの人はジャマイカとかブラジル!って答えるんじゃないかなぁと。
ちなみにラムマップのドラゴンボールの様な星印
黄色がスペイン系のラム【RON】の産地
キューバ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、ニカラグア、ベネズエラなど
緑色がイギリス系のラム【RUM】の産地
ジャマイカ、ガイアナ、バルバドス、トリニダード・トバコなど
赤がフランス系のラム【RHUM】の産地
マルティニーク島、グアドループ島、ハイチなど
大陸と大きな島は解りますが、
ちっちゃな島は解りにくい。。
ですが、この分類を「宗主国別」と名付けて、
時代背景からそれぞれの味わいの違いが一目瞭然で、
なかなかええやん!と思ってました。
RONは、昔スペイン領だった国々で、
カリブの島々でサトウキビを原料に砂糖を生産しスペインに納めていました。
砂糖を造った残りの絞汁を醗酵させ、
蒸留しラムを造っていましたが、
このラムももちろんスペインに納めるのですが、
スペインではシェリーを主に飲まれていたと言う事から、
シェリー風味に似ているラムを造るのが自然な流れ。
味わいは深く、飲み易い味わいが身上です。
RHUMはフランス領だった所ですので、
コニャックに似た味わいに。
サトウキビから砂糖を造られていましたが、
蔗糖からも砂糖が造る事が出来るようになったので、
カリブ海からの砂糖の輸入を減らしたため、
この地域のラムは糖蜜も含めた、
サトウキビの絞汁を全部使って、
ラムを造るようになりました。
なので、サトウキビ由来の味わいや香りも残した、
独特の味わいが特徴です。
RUMはイギリス領だったので、
ウィスキーの代用品になるように、
深いコクのある味わいが身上です。
連続式蒸留器だけではなく、
ウィスキーと同じポットスティルも使われたり、
モルト好きにも受け入れられ易い味わいがあります。
この小さな島々が集まった一帯で、
長い歴史に翻弄されながら、
長い年月の間造り続けられているラム。
隣り合っている島でも、
宗主国が違うと良く似た原料ですが、
造り方や熟成の考え方まで違うので、
全く違う味わいになってしまいます。
そんな部分が面白いんですが、
なにせゆるーい環境で造っているお酒なので、
詳しい製法の決まり事や、
一部の地域を除いてAOCが存在しないので、
謎に包まれている部分の方が多いお酒なんです。
ですが、スペイサイドのモルトを飲んだ後に、
XMを飲んだら何か繋がったような感じがしたり、

★XM ミレニアム 12年★
食後のまったりしたい時に、
PXの甘口シェリーの代わりにスペイン系のラムでも納得出来たり、

★サンティアゴ デ クーバ アネホ 7年★
フレンチウィスキーを飲むよりも、
フランス系のラムを飲んだ方が、
なんかワインとかコニャックに近かったり、

★モンテベロ ウィンチ 8年★
旨く伝えられないのが辛い所ですが、
やっぱりラムってええもん持ってるのになぁ~と、
この所、テキーラに接近しすぎて感じたラムの幅の広さです。
シングルモルトをうんちくたっぷりに語るのも楽しいですが、
ラムでゆるーく癒されるのもええもんですよw
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