
スピルバーグが「スターウォーズ」以来の映像革命とコメントしたとか。
確かに凄かった。
今までの3D映画って、わざとらしく、
観客側に飛び出してくる感覚の映画が多かったように感じますが、
アバターはそんな事を全く意識していないかの様。
3Dの目的は、アバターの世界に入り込んで欲しいかの様で、
その場の雰囲気や匂いまでも伝わってきそうな、
表情豊かな映像美とも言えるCGか実写か考える事も忘れる程の美しさに、
だんだんと慣らされて行きながら、
足の不自由な主人公が操る?原住民ナヴィーの目線で、
この映画を見る私たちを、
まるで何かのアトラクションで新しい体験をさせるかのような、
途中から3Dメガネをかけている事すら忘れて、
凝縮された時間の中で起こる様々な出来事にのめり込んで行く為、
そんな感覚と言うか、体感させてくれる為の物でした。
物語は至って単純でしたが、
独特の世界観があり、
ジェームス・キャメロン監督が、
今まで積み上げて来た作品の集大成を、
何一つ妥協せずに表現した、
今の技術で表現できる最大限の作品で、
見ている物を疲れさせる事も無く、
難しくしすぎないストーリー。
エイリアンやターミネーター、アビス等の中でも見られた、
キャメロンらしい重厚で緻密な重機やロボットがあり、
メインストリームに巻き込まれて行く人達の、
心の揺らぎが伝わり、
タイタニックで実現させた群像と生身の人間が、
究極の事態でぶつかり合うエゴや、
それぞれの損得勘定があったり、
回りくどい説明を取っ払い、
沢山居る登場人物の中で、
主人公以外に、見ているこちら側が、
誰かに感情移入できるような幅と奥行きのある登場人物が、
それぞれ生き生きと描かれているのがさすがと言う感想です。
タイタニックの成功と、
今までの作品で得て来た経験に加えて、
キャメロン監督らしい探究心から、
新しいカメラ、新しい技術を開発し、
今までに無かった新しい映画と言う作品を作り上げた。
賞を取るか否かは別としても、
公開から数日の今日の反応を見ていて、
これを成功と言わずして何と言う?!
と言うほどの結果を叩き出しているのも凄いの一言。
一つ成功してその上にあぐらをかいて埋もれて行ってしまわずに、
更に上を目指しながら、
かつ、自分の納得する物を時間をかけて探し求め、
何かを見つけてそれを実行している、
キャメロン監督ってカッコ良すぎ!
とにかくこの映画「アバター」は必見の価値ありです!!!!!
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