銀幕の雫: 12月 2009

2009年12月31日木曜日

今年最後のブログ

2009年最後のブログ。
約1年と少し。
ほぼ毎日書いてきたこのブログ。
飽き性の私が良く続いたなぁと自画自賛してます。

最後は今一番のお気に入り「ラムネイション

内容は今まで書いた物とかぶる部分が多いし、
長いですが、暇な時にでも見てやってください。


ウィルソン&モーガンってイタリアに拠点を置くシングルモルトのボトラーがあります。

ROSSI&ROSSIと言う会社で、
ウォルターとファビオの兄弟が運営していて、
イギリスのエジンバラに買い付けた樽を貯蔵し、
テイスティングを重ねながら、
BESTなタイミングを見計らってボトリングしています。

ROSSIが10年前から始めた、
新しいラインが「ラムネイション」と言って、
カリブ海のあちこちで造られているラムを、
蒸留所の名前を明かさずに地域名のみを表記し、
その地域の特性を前面に出しながら、
モルトに通ずるラムの良さを分かってもらおうと、
始めたのがきっかけだそうです。

現在は8地域に絞ってボトリングされていて、
こちらも成城石井が正規代理店として輸入し、
店舗での販売と、
全国の酒販店様に向けて、
卸業務を行っています。

一番人気はグアテマラ
「ロン・サカパ」が有名な地域ですが、
ラムネイションもサカパと同じく23年熟成。
ボトリングは2007年で、
ROSSIにはもう在庫が無いそうです。

新しく取寄せたサンプルの出来が良くないそうで、
来年、現地へ樽を見に行くと話していました。

http://ow.ly/R0tS


ジャマイカ15年は、
ROSSIでは一旦終売。
弊社の在庫も残りわずかです。

http://ow.ly/R0uq


ジャマイカ23年も終売。
一旦はスープリームロードに集約するそうです。

http://ow.ly/R0uX


そのジャマイカ・スープリームロードですが、
現在は26年と21年の2種類あり、
26年も現在の在庫で終売となります。

http://ow.ly/R0vn


こちらが今後定番となるジャマイカ・スープリームロードの21年。
色々と試してみたそうですが、
この21年物が一番安定していて、
ROSSIたちのお気に入りだとか。

http://ow.ly/R0vL


イギリス領ガイアナのデメララは、
モルト好きに一番支持されている銘柄ですが、
若い熟成のデメララを一旦終了し、
ソレラと23年の2種類のみを残すそうです。
1989年蒸留

http://ow.ly/R0ww


二つ目は1990年蒸留のデメララ。
次回ボトリング分からは、
このデメララのように蒸留年と、
ボトリング年をラベルに表記するそうです。

http://ow.ly/R0x1


同じくデメララの1991年蒸留。
このデメララの1989年から1991年までを、
垂直でテイスティングすると結構面白くて、
その年のサトウキビの出来や、
熟成期間によって、
これだけの味わいの違いが出るのか!
と、ちょっと感動します。

http://ow.ly/R0xq


同じくデメララの21年熟成。
1980年の蒸留分です。

http://ow.ly/R0xA


こちらは1975年蒸留の25年熟成。

http://ow.ly/R0yk


これはデメララの中でも一番の長期熟成もの。
25年と同じく1975年蒸留で31年熟成、
2007年のボトリング。

http://ow.ly/R0yT


デメララの旧定番12年熟成。

http://ow.ly/R0zj


最後にデメララの15年熟成。

http://ow.ly/R0zz


もう一つデメララ。
こちらが新しい定番のデメララ・ソレラ。
他のデメララと比べ、
グラスに注いだ時のソレラらしさとも言うべき、
シェリーカスク由来の甘くオレンジなどのような、
柑橘系の香りと味わいが楽しめる逸品。

http://ow.ly/R0AB


日本ではまだあまり認知度の無いペルーのラム。
蒸留所が高地にあるため蒸留温度が低い事もあって、
コクのある豊かな香りとまろやかな甘さが特徴です。
若い8年と言う熟成ですが、
仕上がりは高品質です!

http://ow.ly/R0Cs


人気のマルティニーク。
オルダージュはアグリコールの風味を楽しめると、
ロックよりもソーダ割などで人気です。

http://ow.ly/R0D0


マルティニークの旧定番になってしまう12年。
ラムネイション10周年を記念して、
12年熟成をデキャンターにボトリングし、
今年リリースされましたので、
この通常のボトルは一旦終売となります。

http://ow.ly/R0DH


マルティニークのアニバーサリー・デキャンターと、
旧定番の12年の違いは、
ブレンドの違いだと言う事です。
確かに飲み比べるとデキャンターの方がマイルドで、
通常ボトルの方が骨太と言う感じがありました。

http://ow.ly/R0DZ

マルティニークのアニバーサリー・デキャンターは、
2月中旬頃の入荷予定で、
2010年のウィスキーマガジンには間に合いそうです。

最後にもう一種類ペルーのラム。
このミロナリオは2005年から世界のスピリッツアワードで、
連続して金賞を取り続けている実力派。
ヨーロッパやアメリカではレストランでは、
食後にBARではチョコレートと一緒にと大人気だそうです。

http://ow.ly/R0EB


現在は品切れしてしまっていますが、
バルバドスが新しくボトリングされました。

もう一つの新商品はパナマ
意外と無かったパナマのラム。
爽やかでまろやかな味わいが受けて、
新入荷にもかかわらず一気に完売してしまいました。
次回の入荷をお楽しみに!


イタリア発信のラムネイション。
シングルモルトの考え方と、
テイスティング方法に則って生まれた新しいラム。

蒸留所を気にせずに、
その地域の特性を楽しめるようにと、
ボトリングされていますので、
あまり詮索せず気楽に楽しんでみてくださいね!





キューバのラム


キューバのラムは独特の生産管理方法があり、
なかなか私も理解できませんでした。

政府が管轄している「ハバナクラブ」は、
キューバで生産し、フランスのペルノリカール社へ納品されています。

政府以外には4つの公団(省庁)がブランドを管理しています。

EBRと言う省庁が、
アレーチャ

http://ow.ly/QWz4

バリアイ

http://ow.ly/QWBL

(昔カリビアンクラブと言う名前で日本で有名でしたが改名)
レジェンダリオと言う名前でも、
一時期輸入されていましたが、
現在はスペイン向けのみ。
 (中身は中身はバリアイとほぼ同じだとか)

クーバ・ロンSAと言う省庁が
サンチャゴ・デ・クーバ

http://ow.ly/QWA9

クバイ

http://ow.ly/QWBh

の2銘柄を管理し、
CIMEXと言う旅行関係の省庁が
カネイ

http://ow.ly/QWAJ

ビヒア
ビヒアは武蔵屋様の専属販売銘柄ですのでこちらをご参照ください。↓↓↓
http://musashiya.usukeba.com/e61667.html

と言う2銘柄を管理。

テクノアズーカルと言う砂糖工業省が、
ムラータ

http://ow.ly/QWzB

サンテロ

http://ow.ly/ReIW

の2銘柄を管理。

と言う感じで、それぞれの省庁が
2銘柄ずつ管理する事によって、
バランスが取られています。

全部で9銘柄がキューバの主なラムの銘柄になりますが、
その他の銘柄に関しては、
各国向けのPBであったり、
昔使われていた名前であったりなどと、
色々な理由で、様々なブランドが存在するのが現状です。

バランスが取られていると言っても、
政府が管轄するハバナクラブの輸出量が一番大きく、
その次がバカルディでしたが、
海外へ離脱してしまったため、
それ以前に離脱していたマツサレムのマイスターと、
バカルディの近代的な施設を使って
サンチャゴ・デ・クーバが生み出されたそうです。

サンチャゴの味わいは、
マツサレムのコクと深み、
バカルディのライトさを受け継いで、
更に高級路線を狙い、
主にEU諸国へ輸出されています。

現在はハバナクラブに次ぐ輸出量にまで育ってきているそうです。

キューバの国としては、
もっとサンチャゴを押したい所ですが、
他の省庁(公団)とのバランスを取らなければなりませんので、
他の銘柄に関してもリニューアルや
設備の強化を随時行っていると言っていました。

それぞれの公団で味わいの特徴はありますが、
キューバと言う国の中で採れるサトウキビは
テクノアズーカル(砂糖工業省)が一括管理し、
クーバロンSAが中心になりサトウキビの搾汁、
醗酵、蒸留を管理していますので、
それぞれの公団が熟成に力を入れ、
味わいの違いを表現しているそうです。

キューバらしいラムと言えば、
1回蒸留のアグアールディエンテや、
アネホにプラムなどを漬け込み極甘口に仕上げた
ドゥルセが特徴的。

暑い国で飲む陽気なお酒は
国民全員に平等に分けられていますが、
配給用のラムは紙パック等に詰められている物もあるとか。

蒸留を行える施設も国内に数箇所あり、
蒸留する銘柄もバラバラだとか。

ここでもバランスを取るために、
全国の蒸留器がまんべんなく稼動するようにと
クーバロンが調整をしているそうです。
(なので、輸入をする度に味わいのバラつきがあるのはこのためかと)

2009年はキューバ革命50周年と言う記念すべき年でありました。
2010年も引き続きキューバのラムをよろしくお願いします!


2009年12月28日月曜日

ブラックラベル

幻の?ラムとして、
昨年から人気の高いマリーガーラントのラム。

ペールラバ・ブラン

おじぃちゃんが一人で造り、
雨水を加えて加水していたと言うラムですが、
一昨年、フランス資本に買収され、
蒸留所も新しく建て直されてしまいました。

がしかし、朗報が!
建物は新しくなりましたが、
使われていた蒸留器やタンクはそのまま設置され、
味わいの変化はそれほど無いのでは?との事です。

その話を受けて、今年も少量輸入してみたところ、
なんと!ラベルが一新されていて、
あの真っ白な、純白ラベルが、
間逆の黒いラベルに変わっていました。

ボトルの外から見えるラムの色合いは、
少し黄味がかっていて、
しっかりと熟成していたことが見て取れます。

以前の白いラベルと一緒にテイスティングしてみましたが、
熟成期間の違いのみで、
ほぼ、全く同じ味わい。

今まで白い以前のボトルを販売していましたが、
併売でこの新しい黒いラベルも販売を開始します!
価格はお正月特価!として、
1月3日までの期間限定で、
白いラベルも合わせてお求め安い価格にしていますので、
是非この機会に白黒あわせてどうぞ!

ペールラバ・ブラン・ブラックラベル 59度 700ml
http://bit.ly/7oQWOR
通常5,390円を → 1月3日まで3,980円

ホワイトラベルはこちら↓↓↓
http://bit.ly/5XIN2S

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2009年12月27日日曜日

酒好きの風邪予防

お酒好きにおすすめのショウガ繋がりの究極のラム?!

成城石井で輸入しているキューバのラム。

アグアールディエンテと呼ばれるラムは、
通常4回蒸留される所を、
1回のみの蒸留で押さえ、
キューバ国内ではラムと呼ばずに、
アグアールディエンテと言う
カテゴリーに入れられます。


キューバのラムはサトウキビを搾り、
砂糖になる糖蜜を取り除いた絞汁で造られます。

そのため他の地域の
アグリコール等と比べると青臭さが少なく、
ドライな仕上がりになる所が特徴です。

この絞汁を最低4回蒸留し、
熟成し、ラムに仕上げて行きますが、
「アグアールディエンテ」は
1回のみの蒸留で押さえ、
日本で言う「焼酎」の様な
地元の人達に最も愛されている飲み物として
広く一般的に飲まれています。

ラムの飲み方で有名なのが「モヒート」と言うカクテル。

キューバ産のラムをベースにフレッシュミントに砂糖、
ライム、ソーダで造る爽やかな飲み口のカクテルですが、
アグアールディエンテを使って造るモヒートを
「ドラケ」と呼び、
カンチャンチャラと同じ位
キューバ国内ではスタンダードなカクテルです。

さて、
そのアグアールディエンテとショウガが
どこで繋がるの?と言う本題に話を戻すと...

キューバではアグアールディエンテに蜂蜜とショウガを入れ、
精力剤として飲まれているそうです。

暑い夏の時期にこのアグアールディエンテに
ショウガと蜂蜜を入れたドリンクを飲むんですが、
アグアールディエンテにショウガを漬込み、
さらにショウガのかけらをボトルに入れたラムがあります。

ショウガ入りのラム(アグアールディエンテ)の名前は
「ガジェロ」。


ラベルには闘鶏の絵が描かれてるとおり、
キューバの娯楽の一つ闘鶏を見ながら、
ちょっとテンションを上げるため?に飲むラムのようです。

輸入する際にサンプルを飲んだ時には、
なかなか行けるやん!と思いましたが、
ラムバーの連中からの酷評にあい
すっかり見向きもされなくなってしまい
辛い思いをしてましたが、
冬場になって、このショウガの話をすると、
結構引き合いが出てくるのが嬉しい所。

と、話は長くなってしまいましたが、
バリアイ・アグアールディエンテ・ガジェロ。
ぜひお試しください!
 → http://bit.ly/4H3p29

楽天市場でも販売中
 バリアイ・アグアールディエンテ・ガジェロ
 → http://bit.ly/5YUPTO

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2009年12月26日土曜日

熱いオヤジ達の物語

ラオス。
と聞いて何を思い浮かべます?
私はそれが国の名前だとも思いませんでした。。。

元々は服飾業界に居たオヤジ達が一念発起し、
バイオメタノールでボロ儲けを目論んでラオスに土地を買い、
耕し、育てたのがサトウキビでした。

そのサトウキビを使って
バイオメタノールを造ろうと思ったらしいが、
設備投資に莫大なお金がかかる事をやっと気づき(笑)
サトウキビの他の使い道を模索した時、
ラムに出会ったそうです。

育って来たサトウキビを刈り取り、
やっとの思いで仕入れた蒸留器を使い、
初体験のラムの蒸留を始めたのが数年前。

やっと製品になるまでにクオリティを高め、
今年初めてボトリングされました。



ラムマニアの間では既に有名なこのラオスのラム
「ラオディ」
フルーティーで柔らかい口当たり。

まろやかですっきりとした切れ、
熱いオヤジ達が造った情熱のラム。

「ラオディ」が日本初上陸!
http://bit.ly/5MEZzk

この話をラオディのオヤジ達から直に聞いた時は、
オヤジ達に直接
「ええ意味でアホですねぇ」
と言ってしまいましたが、
これから熟成にも挑戦して行きたいと、
やはり熱いオヤジ達です。

「ラオディ」は弊社、
成城石井ではまだ取り扱いはありませんが、
ご購入は武蔵屋様まで。
http://bit.ly/5MEZzk

熱いオヤジ達の情熱のラムを、
応援の気持ちも含めてぜひお試しください!

ラオディのオフィシャルページはこちら↓
 http://www.laodi.jp/

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特売情報、新入荷情報、海外市場情報、
日頃のしょーもない事まで、
ブツブツつぶやいてます。


2009年12月25日金曜日

在庫一掃

年末のこの時期に、
在庫の整理をしています。

残り数ケース~数本になった商品を見直して、
来年輸入するか否かの見極め。

最初は面白いんですが、
だんだん眠くなってきますorz

詳細はtwitterでつぶやきつつやっていますが、
その中からいくつかをご紹介。

■055133835 グレンファークラス15Y 46/700/6/GB
http://bit.ly/8PrMsu

ウィスキーバイブルでは95ポイントの高評価。

■055133959 UD グレンデュラン 12Y 43/700/6
http://bit.ly/6KN6tn

UD花と動物シリーズのグレンデュラン12年
海外マーケットからの見積もりでは、
最近値上がり傾向にあるのと、
先日リリースされた限定品のおかげで、
注目度が上がっているようです。

■055134599 UD グレンロッシー 10Y 43/700/6/GB
http://bit.ly/5QkHKx

UD花と動物シリーズのグレンロッシー10年。
定番で飲んで安心の一本。
個人的に好きなモルトです。

■055134947 アラン レパントカスク 59/700/6/GB
http://bit.ly/4WaXIo

アラン・レパントカスク。
レパントPXブランデーの樽でフィニッシュされた、
甘くフルーティーでオークの香りがヒントになったモルト。

■055135099 アラン モンテプルチアーノ 56.8/700/6/GB
http://bit.ly/6PG9ja

アイル・オブ・アラン。
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・シェリーカスク。
315本のみのボトリング。ちょっとマニアックな樽でのフィニッシュですね。

■055135102 アラン トレビアーノダブルッツオ モスカテル56/700/6/GB
http://bit.ly/7ShhXb

トレビアーノ・ダブルッツォ・モスカテル樽でのフィニッシュ。
ウィスキーバイブルでは93点の高得点です。

などなど。
まだ他にもありますが、
思いついたらつぶやいていますので、
気が向いたら覗いてやって見てくださいね~!

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続き。。。

■055135269 MM カリラ テンプラリーニョF1995 46/700/6/GB
http://bit.ly/55GRwk

■055135421 DTグレンクレイグ 1974 30Y 40.1/750/6/GB
http://bit.ly/4WeKTS

■055135617 BBR ボウモア1996 46/700/6
http://bit.ly/7uUffm

■055136443 GM セントマグダレーン1975 43/700/6/WGB
http://bit.ly/8z5DTF

■055136494 GM マッカラン1967 40/700/6/WGB
http://bit.ly/4xIRyv

■055136532 GM グレンリヴェット1965 43/700/6/GB
http://bit.ly/8B3JFj

2009年12月24日木曜日

魅惑のお酒アブサン

成城石井で輸入しているアブサンは、
アブサン発祥の地「トラヴェル」の谷でブニョンさんが、
2000年から一人で造っています。

1935年にハーブの配合や、
蒸留の方法を残したシャルロット・ヴォティエ婦人へのオマージュとして、
彼女のレシピに従い、
また、ブニョンさんの感性を加えながら、
彼が納得するアブサンを造り続けています。

彼の蒸留所にはwebカメラが設置されていて、
いつでもリアルタイムで蒸留の状況が見ることが出来ます。

ある時、ブニョンさんが蒸留したての原酒をペロリと舐めると、
目指す物が出来ていたようで、
カメラに向かって親指を立てgoodのサイン。

またある時は、同じようにぺろりと舐めた後、
蒸留器を止め、蒸留出来ていた原酒が入ったバケツを、
ばっさりと捨ててしまっていました。
bunigon_1

そんなこだわりと頑固さが味わいに現れ、
毎年行われているアブサンティアードにて、
彼のアブサンが評価され、
4年連続のゴールデンスプーンに選ばれています。
bunigon_2

そんな彼が今年新しいアブサンをリリースしました。

その名前は「アンジェリーク」
薬草のアンジェリカ、
天使のようなと言う意味を盛っていたり、
ブニョンさんの愛娘の名前でもあります。

レシピは現在のマリアンヌとほぼ同じと言う事ですが、
アンジェリークはマリアンヌと違い、
緑色をしています。

日本では来年の3月頃に発売を開始しますので、
お楽しみに!

今あるアブサンは3種類。

クランデスティーヌ('53度)
http://bit.ly/7BNoVh

繊細な香りを誇り、
長いアフターテーストが残ります。 
かすかな苦味が特徴の、バランス良い、
まろやかなアブサンです。
2007 年に”スイス連邦スピリッツ・コンクール”で
ゴールド・メダルを獲得しています。

カプリシューズ(72度)
http://bit.ly/8DtgE8

基本的にはクランデスティーヌと同じレシピですが、
加水した時、別の味わいが生まれ、
度数を感じさせないほどフルーティでソフトな口当たりが特徴です。

マリアーンヌ(55度)
http://bit.ly/7mmpPi

フランスの基準に合わせてフェンネルを使用しないレシピです。
香りがやや刺激的で、
風味もよりスパイシーな苦味になっています。
「アブサンティアード」という国際アブサン・コンクールで最高優秀賞の
”ゴールデン・スプーン”を2005 年から2009 年まで、
5年連続で獲得しています。

以上の3種類のハーフサイズ3本と、
専用のアブサンスプーンを1本、
こちらも専用の角砂糖をセットした、
アソートセットもご用意しています。

http://bit.ly/5sYjjv

アンジェリークの発売によって、
マリアンヌは終売となります。

また、アソートセットも一旦週売し、
マリアンヌの代わりにアンジェリークをセットしたものを、
新発売いたします。

2009年12月23日水曜日

アバター

ジェームス・キャメロンの新作「アバター」を見て来た。
ユナイテッド・シネマ 最新映画を自動更新でご紹介!
スピルバーグが「スターウォーズ」以来の映像革命とコメントしたとか。

確かに凄かった。

今までの3D映画って、わざとらしく、
観客側に飛び出してくる感覚の映画が多かったように感じますが、
アバターはそんな事を全く意識していないかの様。

3Dの目的は、アバターの世界に入り込んで欲しいかの様で、
その場の雰囲気や匂いまでも伝わってきそうな、
表情豊かな映像美とも言えるCGか実写か考える事も忘れる程の美しさに、
だんだんと慣らされて行きながら、
足の不自由な主人公が操る?原住民ナヴィーの目線で、
この映画を見る私たちを、
まるで何かのアトラクションで新しい体験をさせるかのような、
途中から3Dメガネをかけている事すら忘れて、
凝縮された時間の中で起こる様々な出来事にのめり込んで行く為、
そんな感覚と言うか、体感させてくれる為の物でした。

物語は至って単純でしたが、
独特の世界観があり、
ジェームス・キャメロン監督が、
今まで積み上げて来た作品の集大成を、
何一つ妥協せずに表現した、
今の技術で表現できる最大限の作品で、
見ている物を疲れさせる事も無く、
難しくしすぎないストーリー。

エイリアンやターミネーター、アビス等の中でも見られた、
キャメロンらしい重厚で緻密な重機やロボットがあり、
メインストリームに巻き込まれて行く人達の、
心の揺らぎが伝わり、
タイタニックで実現させた群像と生身の人間が、
究極の事態でぶつかり合うエゴや、
それぞれの損得勘定があったり、
回りくどい説明を取っ払い、
沢山居る登場人物の中で、
主人公以外に、見ているこちら側が、
誰かに感情移入できるような幅と奥行きのある登場人物が、
それぞれ生き生きと描かれているのがさすがと言う感想です。

タイタニックの成功と、
今までの作品で得て来た経験に加えて、
キャメロン監督らしい探究心から、
新しいカメラ、新しい技術を開発し、
今までに無かった新しい映画と言う作品を作り上げた。

賞を取るか否かは別としても、
公開から数日の今日の反応を見ていて、
これを成功と言わずして何と言う?!
と言うほどの結果を叩き出しているのも凄いの一言。

一つ成功してその上にあぐらをかいて埋もれて行ってしまわずに、
更に上を目指しながら、
かつ、自分の納得する物を時間をかけて探し求め、
何かを見つけてそれを実行している、
キャメロン監督ってカッコ良すぎ!

とにかくこの映画「アバター」は必見の価値ありです!!!!!