■ ブラックアイル ■

グレンモーレンジ蒸留所を南へ下っていくと、
ティーニニック、ダルモア、グレンオードの、
3つの蒸留所があります。

インヴァーゴードンと呼ばれる地域ですが、
ブラック・アイルとも呼ばれています。

ティーニニックはあまり前面に出るモルトではありませんが、
ブレンダーには欠かせないモルトの一つで、
北東海岸に残る最後の蒸留所でもあります。

UDの花と動物シリーズが定番でリリースされていますが、
緑茶を想像させる爽やかな香りと、
最初はとっても甘く感じますが、
引き締まった味わいは、
飲み飽きせずに、場所を選ばず楽しめるモルトです。

ダルモアからはその地域の名前をつけた、
ブラックアイルがリリースされており、
シェリー樽とアメリカン・ホワイトオークで熟成された原酒を、
50％ずつの比率でマリッジングされた、
シェリー樽由来のほのかな甘さと渋みが活きた、
シックな味わいのモルトです。

グレンオードは、
タリスカーにピート焚きした麦芽を供給しています。

味わいはとっても優しい味わいで、
フレッシュ。

食前酒としてオススメされていて、
干したりんごのようなフィニッシュが楽しめる、
万人向けのモルトです。

ブラックアイルと聞くと、
ダークなイメージを想像してしまいますが、
優雅で優しく、
万人を受け入れてくれるような味わいの、
モルトが造られている地域です。