一応ラムが専門分野ということで
さすがに見逃せない映画を見てきました。
「チェ・28歳の革命」
ご存知の通り、キューバ革命を
カリスマ、チェ・ゲバラに焦点を当てての映画です。
あんまりキューバ革命のことを書きすぎると
お酒の話に結びつけるのは難しくなってしまう
気もしますが、中南米の複雑な歴史を知る上では
象徴的な出来事のひとつでしょうから、
さわりだけは少し。
キューバはスペインの支配から
アメリカの手助けもあり独立を果たしたものの、
今度はアメリカによって実質的な
支配を受けるようになってしまいました。
キューバ人のキューバ人による国には
なれなかったんですね。
そのアメリカの言いなりになっていた
バティスタ政権を武力闘争で倒した革命です。
その後社会主義宣言をして
キューバは現在の社会主義体制になりました。
ところで、多少強引ですが、
当時のアルコールはやはりラムでした。
革命軍にももちろん必要なもので、
けが人の痛み止めや、処罰を受ける者の
恐怖をやわらげるためだったりと、
映画の中でも多々出てきました。
当時のラムはどんなものだったのでしょうね。
1953年頃の話なのでそんなに昔ではありません。
キューバの主な産業はやはり砂糖工業。
その残った糖蜜でのラム製造。
バカルディはすでに100年近く前に誕生しています。
しかし、社会主義宣言が行われると
バカルディはライセンスごと活動の拠点を
プエルトリコに移動。
現在そのバカルディを生産していた蒸留所では
サンチャゴ・デ・クーバを生産しています。
もちろんレシピはオリジナルになっているので
別のものですが、今度は映画館ではなく
このラムを飲みながらと葉巻をくわえて
もう一度「28歳の革命」を見たいと思います。
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