銀幕の雫: インカとスペインとサトウキビと

2008年11月28日金曜日

インカとスペインとサトウキビと

ペルーにおいてのサトウキビ栽培は
インカ帝国の時代からの歴史を持つとの肩書きで
入荷したこのラム。
あれ?サトウキビはコロンブスが南米に運んだのでは?
と、少し疑問に思ったので調べてみました。

が、自分の無知が証明されただけの
とても簡単な答えでした。
インカ帝国は1438年頃からスペイン人に滅ぼされる
1533年まで存在していました。
コロンブスがサトウキビを運んだのは1493年。
30年もあれば紆余曲折はあるでしょうが、
インカ帝国末期にはサトウキビは栽培されていたのでしょうね。

その後スペイン領になったペルーなので
ラムを熟成させるためにシェリーのソレラシステムを
使うというのは納得です。
ソレラシステムについては後日触れたいと思います。

そんな環境のもと作られる
ミロナリオ ソレラ 15年
ボトルが藁のようなものに包まれています。
この藁のようなものは和名パナマソウと呼ばれる
コロンビア原産の椰子のような葉をつける植物です。


パナマソウの名前の由来はパナマ帽を作る
原料になるということから付いた名前らしいです。
ちなみにラテン語名は「Cyclanthaceae」。
無理やり読むとおかしなことになりそうなので、
恥ずかしいからアルファベットにてのご紹介です。

もしご興味ある方は新宿御苑の温室に実物があるので、
ご覧になって見てください。
相変わらずお酒とはほとんど関係ない話で恐縮ですが。

ともあれ、一見なにかのモノマネ商品のような
見た目で疑いたくなるラムですが、味は本物。
それは「International Rum Festival 2008」において
Best of category and Gold Medalを受賞したことで証明されました。

カカオ、バニラのようなゆったりとした甘みと
滑らかな口当たりなので、
優しい甘口のラムがお好みの方に特にお勧めです。

今回もずいぶん話が飛んでしまいました。
次はちゃんとお酒の話をたくさん書けるように
努力したいと思います。

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