デビット・フィンチャー監督の最新作。
ちょっと重い作品ばかりと言うイメージはありましたが、
しっかりしたストーリー展開と、
画面の明暗がはっきりとしていて、
つい引き込まれるキャラクター設定に、
軽妙かつ奥の深い台詞が上手くて、
今までハズレなしの監督さん。
ちなみに、
ジョージ・ルーカスのILM(インダストリアル・ライト&マジック)でアニメーターとして映画製作の基礎を学び、
24歳の時に独立しビデオ制作会社を立ち上げ、
マドンナ、エアロスミス、ローリング・ストーンズなど
超が付く有名どころのミュージックビデオを手がけ、
1992年にエイリアン3で華々しく映画デビュー!
その後は、ブラッド・ピットとモーガン・フリイーマンの「セブン」
マイケル・ダグラスの「ゲーム」
またもやブラッド・ピットと「ファイト・クラブ」
ジョディ・フォスターと「パニックルーム」
ブレイク前のジェイク・ギレンホールと「ゾディアック」
再びブラッド・ピットと「ベンジャミン・バトン」
で、今回の「ソーシャルネットワーク」と、
まさにハズレ無しの王道まっしぐらと言う感じで、
次回作が楽しみな監督さんです。
ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]/ジェシー・アイゼンバーグ,アンドリュー・ガーフィールド,ジャスティン・ティンバーレイク

¥2,980
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この「ソーシャルネットワーク」は121分とそれほど長くはない映画なんですが、
台詞が多さと、ダイアローグの早さから内容が濃密で、
みていて2時間以上に感じてしまいます。
製作秘話として聞いた話しが、
普通に話すと3時間を超えてしまう台本だが、
どこもカットしたくない監督は、
出来上がった映画の特徴とも言える台詞を早口で話す事で映画の尺を縮めたんだとか。
ヒアリングは少々出来るつもりで居ましたが、
映画館で見ていて、のっけからメチャクチャ早い台詞の応酬で、
ほとんど聞き取れない。。なので字幕を追いかけると画面が見れない。。。
どんどん物語は進んで行きますが、字幕を見るので精一杯。。
字幕は制限の都合から映画の台詞の6~7割程度しか翻訳出来ていないので、
じっくりとDVDを見るのが一番。
これを機にさらにfacebookの登録者数が増えそうです。
この映画で一番好きなシーンは、
イギリスでのボートレースのシーン。
アメリカの大学でサイトの構築や資金集めが進む物語から、
画面がパット変わって、カメラは俯瞰から望遠での撮影。
今流行の?!トイカメラ風に編集されていて、
少し早回しの映像と逆にゆったりとした音楽がミスマッチかと思いきや、
見る側がリフレッシュ出来るシーンでもありました。
この後がマーク・ザッカーバーグ VS 出資者の裁判の始まりともなるシーンが始まるんですが、
黒澤明の「天国と地獄」で使われていたリフレッシュの方法に似てるなぁ~と
勝手に感慨深く見てました。
ちなみに「天国と地獄」
天国と地獄 [Blu-ray]/三船敏郎,山崎 努,香川京子

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黒沢映画の原題を舞台にした作品の代表作の一つ。
会社社長の一人息子が誘拐され、
身代金の受け渡しに指定されたのが新幹線。
密室で物語が進行しながら濃密で淀んだ空気を表現しながら、
新幹線のシーンを使う事によって見る側を一気にリフレッシュし、
モノクロ作品ながらパートカラーを上手く使ったシーンは息を呑む凄まじさ!
まだ見た事が無い方はぜひ!!!
台風が接近して来て雨の週末。
出かけるのが面倒なのでちょっと重いですが、
この2本。オススメです!
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