銀幕の雫: 葉巻と音楽とラムの国

2008年8月6日水曜日

葉巻と音楽とラムの国

先日のニュースでカストロ議長が国民に向けて演説を行い、
今の原料、原油高騰によっての苦境を、
国民の力を合わせて乗り切ろうと言う演説があったそうです。

どこの国でも今は同じような状況ですが、
アメリカによる経済制裁を受けながら、
外貨の獲得のために頑張っている国の一つ、
キューバ共和国。

1997年ににライ・クーダーがドキュメンタリー映画を製作し、
ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ

キューバ音楽が大人気になった時期もあったり、
松嶋奈々子と反町隆史の新婚旅行がキューバだったりと、
一時はキューバブーム?が起こりつつありましたが、
日本からの直行便がなかったり、
カナダやメキシコ経由で約1日以上がかりでやっと到着できる、
遥かかなたの遠い国となってしまっています。

そんなキューバから届いた日本発輸入のラム酒があります。

「サンチアゴ・デ・クーバ」
アメリカ占有時代以前の旧首都の名前を冠した、
輸出を意識した爽やかで上品なラムです。

キューバのラムは他の地域と製法が少し異なり、
サトウキビを搾った搾汁から糖蜜を取り除き、
残ったジュースを醗酵させ蒸留されます。

ちょっと古くなったサトウキビや、
出来の悪かった年のサトウキビジュースから造られるラムには、
サトウキビのエグ味が残ったり、
甘味が少なく、熟成の際に砂糖を足さなければならなかったりするそうですが、
キューバのラムの製法だと、糖蜜を取り除くために、
以上のような現象が起こりにくいんだそうです。

サンチアゴ・デ・クーバの最高級品としてリリースされているのが、
25年熟成のラム。



日本への輸出を可能にするために、
カストロ議長の輸出許可を取り、
残っていた樽を1本のみボトリングし、
やっと日本に輸出されたんだとか。

そのためか?かなりの高額アイテムになっていますが、
これがラム?と思わず言ってしまいそうな、
高級ブランデーにも負けず劣らずの味わい。

11年熟成のアネホタイプ



25年に比べるとかなり安くなった感じはありますが、
さすがにラムとしてはまだまだ高い。。
ですが、11年熟成でも十分な熟成感があり、
キューバ産の葉巻との相性が最高!なんだとか。

ザ・リッツカールトン東京のザ・バーでは、
ハバナ産の葉巻と合わせて提供されています。

グラスに注いだ瞬間から花が開くような、
黒蜜のような甘く滑らかな香りと、
口に入れた瞬間に広がるさっぱりとした感じがありながらも、
まろやかで上品な味わいが最高!です。

定番としては7年熟成のアネホ



これが一番手に取りやすく、
満足の行く味わいかもしれません。

デイリーユースでオンザ・ロックや、
出来ればストレートでじっくりと楽しみたい一本。

11年よりは控えめですが、
グラスに注いだ時の香りや口に含んだときのまろやかさは、
もう最高!の一言です。

飲んだ後に残る香りや充実感があり、
もう一口飲みたくなるお勧めの一本。

一番若い熟成のカルタ・ブランカ3年



キューバラムのもう一つの特徴でもある、
4回蒸留のうちの1回目の蒸留液を「アグアールディエンテ」と言い、
後3回ほど蒸留してラムの原酒となりますが、
3年以上ステンレスタンクで熟成したラムに、
アグアールディエンテとミネラル分を抜いた水を加え、
更に3年間熟成した、とっても手の込んだラムです。

カクテルベースには最適で、
このラムで造るモヒートは最高!

ぜひお試しあれ!!

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