銀幕の雫: バタフライアイランド

2008年8月4日月曜日

バタフライアイランド

カリブ海のほぼ中心にある島で、
蝶が羽を大きく広げたような形をした島が、
グァドループ島です。

左側の島をバステール、
右側の島をグランテールと呼び、
ダモワゾー蒸留所だけがグランテールにあります。

フランス海外県のグァドループ島、
ダモワゾー蒸留所は、本国のボルドーに拠点を持つ、
ネグリタラムの原酒の一つとして、
製造のみ行われ、ボトリングされずに、
ほぼ全量をフランスへと送られていましたが、
ダモワゾーの名前を冠して、
ボトリングされるようになりました。

1年のほとんどの期間、
蒸留所にはサトウキビ畑から数万トンのサトウキビが運び込まれ、
井戸水をかけられ柔らかくなった所で、
ジュースにされ、製パン用のイースト酵母を使って、
品温が35度を超えないようにして、
24時間醗酵され2基の連続式蒸留器で蒸留されます。

ブランはステンレスタンクで4ヶ月ほど熟成され、
40度のアルコールに調整されてボトリングされます。


ダモワゾー・ホワイト・40度
優しく上品な口当たりで、カクテルベース、
特にティーポンシュにして飲みたいホワイトラム。
【ティーポンシュ】
口の広い大きなグラスに、パウダーシュガーを入れ、
レモンを絞って、更にレモンをひとかけらグラスへ入れ、
大きな氷を1~2個入れた上から、
ダモワゾー・ホワイトを注ぐだけ!
さっぱり飲みやすい、手軽なカクテルです。


50度のブランは樽に入れられて加水され、
調整されるために、
うっすらと樽の色が付いています。


ダモワゾー・ホワイト・50度
うっすらと色が付いた短期熟成のホワイトラム。
モヒートのベースとして最高のラムです。



さらに熟成されるラムは、
フレンチオークの樽と、バーボンの樽に詰められ、
若い熟成のラムはフレンチオークの新樽で、
8年以上の長期熟成ラムは、
バーボンの樽で熟成されているそうです。


ダモワゾー・アンバー
長期熟成されている、手ごろな価格。
ブランデーを思わせる優しい味わいのラムです。



更に熟成されたヴィユーはろ過されボトリングされているそうです。


ダモワゾー・ヴィユー
42度のアルコール度数からもこだわりが見られるが、
ブランデーと言うよりも、
カルヴァドスのようなフルーティーな香りと味わいがあります。



ダモワソー ヴィユーレゼルヴ スペシャル 42度
更に熟成されたヴィユー
色合いが更に濃くなり、風味も樽由来のヴァニラのような香りと、
甘みがあり、ラム本来の甘さと上手くマッチして、
食事にも合わせやすいブランデーのような味わいのラムです。



ダモワソー ヴィユー 8年 42度
8年間ホワイトオークで熟成された、
さっぱりとした口当たりと、
まろやかな味わいの上品なラム。




ダモワゾー・15年 42度
1986年に蒸留したラム原酒を長期にわたって
熟成させ、ボトリング。
良質のブランデーを思わせるような柔らかな
香りとコクをもつ。
ストレートで熟成感をお楽しみ下さい。



ダモワゾー・1953 42度
50年前に蒸留され、
一般的に日本に輸入されている仏領ラムで一番の古酒。
色は珈琲のように濃く、非常に味わい深い。
余韻も長い稀少なラム。


ラムを造ると言うよりも、
長期間熟成させ、
ブランデーのように飲みたいラムを造りたいのでは?と、
ふと考えてしまう蒸留所です。

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