銀幕の雫: ディパーテッド

2007年3月21日水曜日

ディパーテッド

ee6505ff.jpg今年のアカデミー賞 作品賞と監督賞を受賞した「ザ・ディパーテッド」
やっと見てきました。

「インファナルアフェア」3部作が秀逸な作品だっただけに
ちょっと心配でしたが、大好きなスコーシージ監督とあって
その辺の不安は取り除いてくれるものと期待して。

スコーシージらしい音楽センスと「グッド・フェローズ」「カジノ」の
編集は未だに健在!

デ・ニーロを使わずジャック・ニコルソンを据えた人選と
マーク・ウォルバーグの甘い雰囲気を払拭し悪者風に仕上げ
「ギャング・オブ・ニューヨーク」以来「アビエーター」を経て
3度目のタッグとなるディカプリオを主役に迎え
性格俳優と肉体派のどちらもこなし、アカデミー脚本賞も受賞した経験を持つ
マット・デーモンの好演が光りながらも
やっぱり3部作を2時間半にまとめるには無理があったのか。。

香港を舞台にした原作をボストンに置き換え
マフィアVS警察の図柄を
アイリッシュVSイタリアンVS警察VS州警察VS FBIと
アメリカの構図が分からないと理解しにくい脚本に置き換え
マットとレオの二人の生い立ちから内面と
それぞれが置かれている状況説明が少なく感情移入しにくいのは
仕方がなかったのか?

最後の30分は意見が分かれるところで
「インファナルアフェア」が気に入ってる人には
笑えてしまうエンディングを迎え
まだ原作を見たことの無い人には
こういう終わり方をするのね。
と、ある意味納得の出来るであろう終わり方。

しかし、「アビエーター」「ギャング・オブ・ニューヨーク」で取れなかった
アカデミーを何でこの作品で取る?
作品的にはまぁ悪くもなく、良くもなく
スコーシージらしいといえばそうであり、そうでもなく。

ファンとしてはとっても消化不良でした。

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