ディパーテッド

今年のアカデミー賞　作品賞と監督賞を受賞した「ザ・ディパーテッド」
やっと見てきました。

「インファナルアフェア」3部作が秀逸な作品だっただけに
ちょっと心配でしたが、大好きなスコーシージ監督とあって
その辺の不安は取り除いてくれるものと期待して。

スコーシージらしい音楽センスと「グッド・フェローズ」「カジノ」の
編集は未だに健在！

デ・ニーロを使わずジャック・ニコルソンを据えた人選と
マーク・ウォルバーグの甘い雰囲気を払拭し悪者風に仕上げ
「ギャング・オブ・ニューヨーク」以来「アビエーター」を経て
3度目のタッグとなるディカプリオを主役に迎え
性格俳優と肉体派のどちらもこなし、アカデミー脚本賞も受賞した経験を持つ
マット・デーモンの好演が光りながらも
やっぱり3部作を2時間半にまとめるには無理があったのか。。

香港を舞台にした原作をボストンに置き換え
マフィアVS警察の図柄を
アイリッシュVSイタリアンVS警察VS州警察VS FBIと
アメリカの構図が分からないと理解しにくい脚本に置き換え
マットとレオの二人の生い立ちから内面と
それぞれが置かれている状況説明が少なく感情移入しにくいのは
仕方がなかったのか？

最後の30分は意見が分かれるところで
「インファナルアフェア」が気に入ってる人には
笑えてしまうエンディングを迎え
まだ原作を見たことの無い人には
こういう終わり方をするのね。
と、ある意味納得の出来るであろう終わり方。

しかし、「アビエーター」「ギャング・オブ・ニューヨーク」で取れなかった
アカデミーを何でこの作品で取る？
作品的にはまぁ悪くもなく、良くもなく
スコーシージらしいといえばそうであり、そうでもなく。

ファンとしてはとっても消化不良でした。

アカデミー賞

この日のためにわざわざ？大阪へ帰って来ました。

毎年この時期のお楽しみ
アカデミー賞

今年は日本勢が二人
菊地凛子さんばかりがクローズアップされてますが
メイキャップ賞で辻一弘さんがノミネートされてました。
残念ながら二人とも賞を逃しましたが
プレゼンターで渡辺謙さんがカトリーヌ・ドヌーブさんと一緒に
何の引けも取らずに登場したり
スペイン、メキシコ、ドイツなどなど
今年はアメリカ、ハリウッドだけの映画祭じゃなく
ワールドワイドな賞レースとなっていました

個人的に大好きなマーティン・スコーシージ監督
初期の作品「ミーンストリート」っぽい今回の作品「ディパーティッド」
まだ見てないけどトレーラーを見てると音楽もやっぱり期待できそうｗ

監督賞はもちろん作品賞でもノミネートされ
今まで何度も受賞できず涙をのんでましたが、
やっと今年、作品賞と監督賞を両方受賞できて
あのちっちゃいおっちゃんが
めちゃくちゃ嬉しそうでこっちももらい泣きしそうでしたｗ
監督賞のプレゼンターがルーカス、スピルバーグ、コッポラと
この3ショットでも凄いのに
スコーシージが受賞して感動も倍増！

編集賞もスコーシージ監督の「ディパーティッド」が受賞し
愛弟子のセルマ・スクーンメイカーが壇上に上がった時点で
涙ウルウルになってるスコーシージがたまらんかった。。

ディフェンディングのイーストウッド監督は
今年もポール・ハギスとのタッグで
硫黄島2部作で挑みましたが、
連続受賞は叶わず花道を譲った感じ。

主演男優賞は「バード」のフォレスト・ウィティカー
渋い声でのスピーチはぐっと来る物があったし

助演女優賞のジェニファー・ハドソンの受賞は感動！
ビヨンセとのデュエットが存分に堪能できたステージでも
見とれてしまうぐらいきれかったビヨンセよりも
迫力の歌でアメリカン・アイドルを超える大物スターの仲間入りを果たし
今後の展開に期待です！

長編アニメは「カーズ」がとって欲しかったけど
ペンギンの「ハッピーフィート」が受賞
監督がジョージ・ミラーやったのね。。知らんかった
「マッドマックス」からスタートしたこの監督が
アニメまで撮ってたとは幅が広すぎっ

いつもやったら朝から同時通訳版を生中継して
その日の夜から字幕版をするのに
今年は翌日の夜になったんやと
全然調べてなかった私は休みを取るのを失敗
ビデオを予約して帰って、おかぁちゃんに送ってもらうことに。
はよ字幕版見たいよぉｗ

来年のアカデミー賞は80回
キリ番？と言うことでいつも以上にドハデになるんやろか？