銀幕の雫: 12月 2006

2006年12月21日木曜日

ロッキー復活!

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アカデミー賞の作品賞、監督賞を受賞した
スポーツドラマの傑作「ロッキー」が16年ぶりに帰ってくる!

主役はもちろんイタリアの種馬ことロッキー・バルボア
もちろんシルベスター・スタローンが演じます。

60歳の還暦を迎えるスタローンが
脚本、監督もみずからこなし
16年ぶり、60歳にして再びリングに上がる!

でも現実的に60歳のボクサーってありえないっ
先日の亀田戦でボクシング熱が再燃した日本で
この新作ロッキーはどんな風に写るんでしょうか

アメリカではクリスマスシーズンの12月22日に公開

一番最初のロッキーを見たときの感動と興奮が
回を追うごとに辛いストーリー展開になっていたのは
記憶に残っていますが、今回も同じ轍を踏んでいなければいいのだが。。。
と、心配にはなる物のやはり見て見たい作品ではありますよねっ

ギャング物、コメディー、シリアスドラマ、刑事ドラマなどなど
いろんなジャンルに挑戦してきたスタローンですが、
やっぱりあのリングの熱気が忘れられなかったのでしょうか
イーストウッド監督のミリオンダラー・ベイビーと比べると
きっとジャンルも目的もまったく違う物になっているとは思いますが、
見終わってすっきり!泣ける~ような作品に仕上がっていることを期待します。


話は変わってしまいますが、
印象の強かった日本女優の中でも特に個性的だった岸田京子さん
意地悪ばぁさんで東京都知事だった青島幸雄さん
時代を飾ってくれた二人が亡くなられました。
ご冥福をお祈りいたします。





2006年12月19日火曜日

もうすぐクリスマス!

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クリスマスと言うとどんな映画を思い出しますか?
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「34丁目の奇跡」
などが有名どころでしょうか。

私は「ダイハード」「恋に落ちて」「めぐり逢えたら」かなぁ
初めてアメリカに行った時
ニューヨークではデ・ニーロとメリル・ストリープが出会う本屋
リゾーリで感激し、しばらく映画に出てきたような写真集なんかを眺めてました。

ロサンゼルスではダイハードのあのビル
劇中では「ナカトミビル」だった特徴のあるビルに出会って
いろんな角度から写真を取りまくり!

まぁ行った時期がクリスマスシーズンでもなく
真夏の太陽が燦々の時期だったのでちょっとイメージが違いましたが。。。

めぐり逢えたらのクリスマスシーズンやカウントダウンのシーンも印象的でしたね!
続編ともいえる「ユー・ガット・メール」でも
恋はクリスマスに始まり、バレンタインに愛に変わる。。
なんてかっこいいキャッチが付いていたような。

今年のクリスマスは月曜日ですが、
なんといっても一番盛り上がるクリスマスイブは日曜日
街中やデートスポットはきっと人でごった返し
「ろまんちっく」な雰囲気とは程遠い感じになってしまいそうですが
皆さんもいいクリスマスが過ごせますようにっ!


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2006年12月12日火曜日

気の早いオスカー予想





クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作が
あちこちの映画賞で話題になっていますね

12月6日には全米映画批評会議で最優秀作品賞を受賞
12月10日にロサンゼルス映画批評家協会賞で最優秀作品賞を受賞
米国映画協会賞(AFI)の優秀作品10作品にも入り
アカデミー賞の前哨戦でいい雰囲気になってきました。

「硫黄島からの手紙」に主演している渡辺謙さんは
イーストウッド監督らと一緒にパーティーへ出席したり
アメリカのテレビや雑誌のインタビューに応えたりと大忙しの様子

2003年「ラスト・サムライ」での助演男優賞ノミネートに続き
今回は主演男優賞のノミネートになるんでしょうか?
来年1月14日のゴールデン・グローブ賞次第では
日本人初のアカデミー賞主演男優賞俳優になるかも。

そんなニュースの中、メル・ギブソンの新作「Apocalypto」が話題
古代中米マヤ文明のお話だそうで
飲酒運転、人種批判などでちょっと落ち目気味だったのを
この作品で挽回できるか?!
バイオレンスシーンが多い、物語のほとんどがスペイン語。。。と
彼のこだわりがまたもや詰め込まれているらしいこの作品にも期待ですね。

しかぁ~し今度のアカデミー賞は強力な作品と俳優がそろっているようです。
作品賞は私もイチオシのスコーシージ監督「ディパーテッド」
前作の「アビエイター」の屈辱を晴らせるか?!

群像劇でカンヌでは大喝采を受けたと言う作品「バベル」
ブラット・ピット、役所広司ら主演で期待したいところ。

まだ未公開ですが往年の大俳優ピーター・オトゥールが「ビーナス」に出演してるし
ジュディ・デンチ、ジャック・ニコルソン、フォレスト・ウィテカーらの
渋い俳優さんたちもいい作品に恵まれているようです。

スティーブン・ソダバーグ監督の新作もまたもや大暴れしそうなので
スコーシージ、イーストウッドの両監督もまだまだ安心できない感じですね

あと1ヶ月と少しでノミネートの発表
それまでにダークホースが現れないとも限りませんので楽しみにしてましょう!



2006年12月11日月曜日

007/カジノ・ロワイヤル

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第6代目のジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグ
この人の配役が決まったときにはNET上でも賛否両論と言うよりも
ほぼたたかれっぱなしだったようなイメージでしたが、
公開された作品を見ると、いいっ!
導入部分のモノクロと言い
007ならではのオープニングが今まで以上に凝っていてかっこいいっ!

今までが結構目立たないような地味ぃ~な役ばっかりで
「ミュンヘン」「ジャケット」とメジャータイトルにも出演していた物の
スパイの素質?があったのか??今回のボンド役に大抜擢され
うまく花を咲かせています。

どうしても比べてしまうサー・ショーン・コネリーとは
やはり格段の差があるものの
空番になっていた”007”を背負い
初めてのミッションから始まる今回の作品は
2時間半の長さを感じさせないアクション&ラブストーリーの
上質な作品として仕上がっていました。

新007 ダニエル・クレイグは新人ながらも
おっちゃん007に見えて仕方が無かったんですが、
調べて見ると私と同い年!
1968年3月2日イギリス・チェスター生まれ。
これを知って余計に今回のボンドを応援する気持ちが膨れ上がってしまいました!

鍛えられた体で走るし飛ぶし(ヤマカシみたい)
笑わせてくれながらも冷静さを忘れない
正統派ボンドに戻った感じ。

ピアース・ブロスナンのボンドもかなりはまっていて大好きだったし
自分で映画館に行きだした頃のロジャー・ムーアの印象も深い
でもやっぱりサー・ショーン・コネリーは別格ですね
歴代のボンドと比べるよりもそれぞれのボンドの味を
見比べながら楽しむのが一番と今回の作品を見て思いました。

監督は007 2作品目のマーティン・キャンベル
脚本にポール・ハギスが参加していて
ストーリーに深みを与えてくれているように感じました。

もう次回の作品を制作することは決定されているようですので
早く次の活躍が見たくなりますっ!


関連のある日記はこちら↓

新しい007のお気に入りは






ベスト・オブ・ボンド007
東芝EMI
「007/カジノ・ロワイヤル」オリジナル...
ソニーミュージックエンタテインメント
ジェームスボンド12インチフィギュア:黄...
5,600円 / 商品情報配信スタンド[ショッピングフィード]

2006年12月7日木曜日

父親たちの星条旗

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習慣、士気を高めるため、儀式。。。
軍隊ならではの国旗掲揚の場面を撮った写真が
戦争の行方を一変させただけじゃなく
3人の兵士と家族やその周りの人たち
国までもが変わってしまった

クリント・イーストウッドの最新作2部作の
第2次世界大戦・硫黄島での戦いを
アメリカ側と日本側それぞれの視点から見た作品のアメリカ版が
この「父親たちの星条旗」

先日見た「男たちの大和」とかなりかぶる部分があって
やっぱり日本映画とアメリカ映画の力の差を見せ付けられました。

もちろんイーストウッド監督の技と独特な視点、語り口もあるけど
スピルバーグと手を組んで「プライベート・ライアン」のいい部分と
ポール・ハギスの絶妙な脚本と
同じフレーズを違う楽器で淡々と聞かせるイーストウッド自らの音楽が
3人の兵士の気持ちを表しているようで
台詞や彼らの表情から感じられる気持ちがぐっと胸にしみこんでくるようでした。

戦争の悲惨さや苦しさもしっかりと描かれていますが、
この作品の最も重点の置かれた部分は
戦争にかかる軍費=お金、負けられない=アメリカの意地
そんな所にスポットを当てて
硫黄島の戦いから帰還した兵士にインタビューすると言う
ドキュメンタリー的な雰囲気で語られていました。

目だつような大スターを起用せず
一見地味にも感じられますが、
実際の戦場の悲惨さが伝わってくるのと
ヒーローに祭り上げられた3人の苦しさが感じられます。

逆の目線から見たもう1本の作品「硫黄島からの手紙」は
今や日本人俳優と言えばこの人 渡辺謙さんと
叫びの演技 中村獅童さんらが出演

「男たちの大和」同様、
もう本土には帰ることの出来ないと言うことが
解っていながらの戦いを35日間と言う長い時間を
どんなことを考え、どんなことを思い、どんな戦いをしたのか
学校じゃ教えてくれなかったことを
我々日本人じゃなくアメリカ人のクリント・イーストウッドさんに
教えてくれることになるとは。。。

いろんな意味で世界に進出をしている日本と言う国と
その国で造り上げられ物や情報がトップを走っていた時代が
そろそろ2番手3番手へと変わりつつある今
たった60年前の事も知らない私たちにとっては
先人は何を考え、何をしてきたのかをもっと知る時に来たんじゃないかなぁ

「男たちの大和」の中の台詞で「負けて再び立ち上がる」
そんな台詞があったと思うけど
まさにそんな時代なんじゃないでしょうかね。



2006年12月4日月曜日

男たちの大和/YAMATO



男たちの大和


「父親たちの星条旗」を見る前に
昨年当たった作品を先に見ておこうと思ってツタヤへ
どうも邦画には手が伸びなかったんやけど
テーマソングを長渕剛が歌っていると言う事もあって
見たかった映画をやっと見ることが出来ました。

尾道に巨大セットを組み上げて
角川映画としても、東映としても
久し振りの?大型作品「男たちの大和/YAMATO」

オープニングは戦争の啓蒙と戦艦大和の始まり
おっやはり日本の映画。何だかテレビを見ているよう。。。
不安極まりない始まり

大和乗組員だった父親が亡くなり
その娘が大和が沈没した場所へ向かうが
チャーターした船の船長も実は大和の乗組員だった
そして、その小さな船で働いている少年が
大和乗組員たちと同年齢。

うーん分かり易い、なんて日本的なお涙頂戴的展開。。。

と、ネガティブな見方ばかりせずに
2時間半弱の長時間ドラマはどんどん進み
乗組員たちの船での生活と出向前、寄航中の生活との
狭間が描かれて行きます。

2500人の乗組員で操船されていた大和の中では
たくさんの物語があったと思うけど
その中から幾つかのエピソードを取り出し
最終決戦の地、沖縄へと向かっていく。

でも、泥臭さの無い出演者たちと、
テレビやCMで見る顔と全く同じの皆さんには
なかなか感情移入できずいたが、
死ぬと分かっていて大和へ乗り込んでいく男たちに
養子に出された息子と母親のエピソードの部分で落涙
「行ってきます。さようなら」と敬礼する息子に対して
深々と頭を下げる母親。
その後、兵隊だった少年から息子へ戻り
母親の元へ駆け寄り抱擁しあうシーンはたまりませんでした。


1997年の超ヒット作「タイタニック」も
この「男たちの大和」と男女の恋愛、戦争と言う部分の
違いこそあれ、良く似た映画だと感じましたが、
何がこんなにも違うのか?
何でこんなにも迫力不足になるんだろ?
やっぱりハリウッドと日本映画の差は
縮まるどころか広がる一方のように感じさせられた一本でした。

でも、原作がしっかりしていたのが助けられた所でしょうか。
残念の一言です。
ええ映画やってんけどなぁ~

この映画に出てくるお酒はやっぱり鹿児島らしく焼酎でした。
映画のスポンサーでもある「さつま白波」がさりげなく事務所の片隅に飾られていました。
焼酎ブームもそろそろ落ち着いてきたのかな?
地酒と同じ道を辿らない様に、今までのものを
当たり前にいつまでも造り続けて欲しいなぁと思ってます。


この映画と関連のある日記
父親たちの星条旗
YAMATO







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2006年12月3日日曜日

カリスマのカリスマ

ザ・ロード・トゥ・エスコンディード


前回はザ・ローリングストーンズの「ア・ビガーバン」の陰に隠れた
「バックホーム」発売
今回はビートルズのニューアルバム
「LOVE」の影に隠れてしまった感のある
ザ・ロード・トゥ・エスコンディード」をリリースした
エリック・クラプトン。

2000年に発表したB.B.キングとのコラボレーションアルバム
「ライディング・ウィズ・ザ・キング」っぽい感じではあるが
E.C.の代表作ともされる「アフター・ミッドナイト」や「コカイン」の
原作者J.J.ケイルとのコラボレーションアルバム

ギターの神様と称されるエリック・クラプトンですが
彼の憧れ伝説のギタリストJ.J.ケイル
まぁ色んな呼び方はありますが

全体の雰囲気は、肩の力が抜けた感じで
とっても聞きやすいアルバムとなっています
ドライブ中に聞くにはもってこいの一枚になるんじゃないでしょうか?!

それほどブルース色も濃くなっていずに
スローな雰囲気のアルバムです。
J.J.独特のギターサウンドがクラプトンの業を
遥かに上回って聞こえてしまうのは
やっぱり仕方の無いことなの?と。。。

14曲みっちりと作りこんだ感が聞き取れますが
J.Jマニアにとってはちょっと物足らない物に感じるかもしれません
が、クラプトンの彼を敬愛する気持ちはよぉ~く伝わってきますね

クラプトンを聞きたい!
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LOVE (DVDオーディオ付)
ライディン・ウィズ・ザ・キング

2006年12月1日金曜日

この時期だからこそニューアルバム

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ニューアルバム発売!
それはちょっと言いすぎなんやない?
そう思ってて、これは買わん!と決めてたけど
サンプルを聞くとどうしても欲しくて欲しくてたまらなくなり
近所のCDショップへダッシュ!

山積みされているCDを見て
ちょっと躊躇したが購入

ビートルズのニューアルバム『LOVE』

アメリカ版、イギリス版と収録曲は異なる物の
やっぱり日本版を手に取りレジへ

寄り道もせずに速攻帰って
ジャケットラップを引きちぎり
CDを取り出し早速!

いやぁやっぱりビートルズはええっ
いつ聞いてもええもんはええっ

数百曲の音源を切り取って
一つの曲に肉付けして
今まで聞いてた曲をさらに広がりがあるようにアレンジ

どうもその部分が引っかかってはいた物の
聞いてみるといい出来上がり!

違和感を感じる部分が全く無いとは言い切れないものの
昔のアルバムを全部持って来て
全部の曲をもう一回聞きたくなるような感じにさせてくれます

そもそもこのアルバムはミュージカル用に
サー・ジョージ・マーティンと彼の息子ジャイルゥ・マーティンが手がけた物らしい
聞きなれたはずの楽曲を口ずさみながら聴いてると
いつもの所に来るはずの物が来ないっ
と、違和感こそ感じる時もありますが
そこはニューアルバムと言うことで
新鮮な気分で聞かせてくれます!
しばらくはビートルズの世界にどっぷりはまりそうやわぁ

単純な私
エリザベスタウン



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