銀幕の雫: 1月 2006

2006年1月12日木曜日

ロード・オブ・ウォー

5fc52fed.jpgちょっと地味でしたが お正月映画の一つ
この所 絶好調のニコラス・ケイジ主演
「シモーヌ」「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督作品
シリアス路線にしたかったのか?
実話に基く武器証人の話なので 少し柔らかくしたかったのか??
その所が中途半端な感じになってしまって
しまりが無かった様に感じてしまいました


これも地味な役柄のイーサン・ホークが勿体無いような
「トレーニング・デイ」の精悍な感じが全然出せていなかったようにも感じました


オープニングのCGが結構強引で
これがこの映画全体の雰囲気を醸し出していたのか!とも
見終わって思えました
数人の武器商人の話を ニコラス・ケイジにかぶせ
結局はアメリカが世界のあらゆる所で戦争を起こしているんだよ~と
言いたかったような作品で いっその事実際のニュース映像なんかを
ばさっっと散りばめて エグさ有りの超シリアスにした方が
もうちょっとはインパクトが残ったのかもしれないですね


ウクライナ生まれと言う主人公兄弟
出てくるお酒は ウォッカ
世界に出て行って クリスタルやジョニ黒を飲んでいるシーンもあるが
やはり自分の国のお酒が落ち着くような雰囲気を醸し出していました


2006年の劇場公開作品第2弾として
スピルバーグ監督の「ミュンヘン」
シャーリーズ・セロンの「スタンドアップ」なども
超社会派作品のようですので その先駆けを狙ったのか?
同時期に公開してしまうと埋もれてしまう恐れがあったのか?
期待していただけにちょっと残念でした...


エリック・クラプトンの代表作「コカイン」が
ニコラス・ケイジの弟が コカインにおぼれるシーンでガンガンに流されていて
う~ん ベタ過ぎっ
「ガタカ」がスタイリッシュで切れのいい作品だっただけに
あの路線で走って欲しかったなぁ~

2006年1月10日火曜日

西遊記

新年ドラマの目玉?!
SMAPの香取慎吾さん主演で
フジテレビが大々的にプロモーションしていた「西遊記」
飛行機にペイントまでして 期待大!のドラマ


だったのですが...


私の中には1978年の堺正章さん主演の「西遊記」が
色濃く残っていて あのゴダイゴの主題歌と共に
フィルムで撮影された 凝りに凝ったドラマ
約2年半 夏目雅子さんが三蔵法師に扮し
西田敏行さん、大阪弁の岸部シローさん
続編の「西遊記Ⅱ」からは ちょっとトーンダウンはした物の
見応え充分 今でも「モンキーマジック」の主題歌が頭に残っているあのドラマ


フィルムとビデオの違い?
セットの技術も 衣装も CGも
遥かに進歩しているはずなのに...


気合入りまくりの香取慎吾さんの演技は
新しい孫悟空として問題は無いし
三蔵法師に深津絵里さん 猪八戒に伊藤淳司さん 沙悟浄に内村光良さんと
「踊る大走査線」「電車男(ちびノリダー)」「内P」
フジテレビの顔を揃えまくったキャスティングで
現代の西遊記として期待しすぎたのか?
視聴者を私のような 堺正章さんバージョン「西遊記」を
楽しんだ世代に設定していなかったのか?
ドラマのしょっぱなから「あららぁ~」「あれまぁ~」と 感じてしまいました...


牛魔王の隠れ家?に4人で突入したときに
扉の上の鍾乳洞らしき物が 弾みでゆらゆらと揺れていたり
どうしても昔のイメージの濃い 「きんとんうん」を使うときの
ジェスチャーが まちゃあきの場合は おもむろに胸毛を抜き
口の前で数回吹くと雲が現れるという
つい真似したくなる物でしたが
今回は小さな葉っぱのような物を投げると言う単純な物


昔にしがみつくと言うのは良くない事とは解りつつも
どうしても比べてしまった新生「西遊記」
1時間半の第1回 見ていて寂しくなりました...
昔の「西遊記」が見たくても DVDにもなっていなくて
今ではもう見る事も出来ず ますます寂しさが募ってしまいます


オーストラリアロケ
アジアへの同時放送
飛行機への大々的なペイントと
フジテレビならでは?!の昨年末の大宣伝でしたが
肝心の中身があれでは アジアの人たちはもとより
国内の「西遊記」ファン?は納得したの?
フジテレビって製作よりも 宣伝上手な電通みたいな会社だったのね~と
一人感心してしまいました...


でも 香取慎吾さんバージョンの孫悟空は嫌いじゃない
でも 第2回目を見る?と聞かれると 「もぉええわ」と応えますね~


オープニングのキムタクとの絡み
本編には全くと言って関係なかったようにも感じましたが
何がしたかったの?
付け加えるんなら最後でも良かったのかも...
あ~残念!