銀幕の雫: 9月 2005

2005年9月20日火曜日

復活!

夏の終わりごろ ねぶた祭りのお土産として なかなか手に入らない地酒? 「田酒」をリクエストしてみた やはり現地でも 入手は困難だったらしいのだが 帰ってきたその手には しっかりとそのお酒が握られていたのを見て 感動!


 田酒


 東北の酒はあっさりさっぱりと言うイメージが私はどうも拭えないのだが このお酒は やはり一味違いました! ほんのりと色づいた抑え目の香りと 口に含むとふんわりと広がるまさに田んぼの味?! 米の味わいが余すところなく表現されているような素晴らしいお酒! 何年ぶりだろう?これを飲んだのは... やはり感動するな~ おいしぃなぁ~

 「田酒」は青森の地酒 強引ですが 八甲田山の地 1977年 まだまだ日本映画が元気で力を持っていた時代 東宝が高倉健を筆頭に当時のスターをそう出演させたような170分にも及ぶ超大作! 当時まだ小学生だった私には濃すぎる内容で映画観には行かなかったが その3年後 角川と東宝が手を組み 海外ロケはもちろん なんと南極にまでロケをした「復活の日」が公開 


復活の日


小松左京の原作を元に ドイツで盗まれた細菌がアルプス付近で事故にあった飛行機のために世界中にばら撒かれ 南極に少しだけ人類が残ると言うストーリー 今見ても十分な見応え! この時代の日本映画って やっぱりお金がかかってるだけあって面白い!

1979年の長谷川和彦監督作品「太陽を盗んだ男」は 私にとって この時代の総締めくくり存在! 沢田研二 菅原文太のやり取りが 見ていてたまりません! 化学学校教師が 夏休みに原子爆弾を自分で造り 政府を相手に脅迫するって すごぉ~ これももちろん今見ても十分に手に汗握ってしまいます!


太陽


ガンバレ日本映画!!


リンク3

2005年9月16日金曜日

澱抜き

「紅いコーリャン」 1987年の中国映画を ジャケ借り?して見たのがもう何年前だろ? 目を奪う鮮やかな映像美で 一気に引き込まれてしまいました
 嫌々嫁いだ先が 造り酒屋 嫁入りの時の輿を担いだ青年と恋に落ち あるじが行方不明になったので その青年と結婚し その造り酒屋を継ぐ 時は大戦 日本軍がコーリャン畑を蹂躙していく 自分で造ったお酒をあおり 立ち向かっていく
 「LOVERS」「HERO」とこの所世界的ヒットを飛ばす チャン・イーモウ監督の作品

 紅いコーリャン

 劇中で コーリャンのお酒を貯蔵している甕に 青年が 小便を入れてしまうシーンがあるが そのおかげ?で お酒が素晴らしい出来になってしまう

 見ていて そう言えば 日本酒でも...

 造り酒屋で働く蔵人が 主と喧嘩して 夜中に逃げ出す前に 酒の詰まった樽の中へ 火鉢の灰を放り込んで逃げ 翌日 灰が入れられた樽の酒を見ると それまでは もろみが混ざった 今で言う 濁り酒が当たり前だった頃に 澄んだ「清酒」が出来上がっていた と言う逸話も残っているらしい

 焼酎でも 戦時中は コーリャンを原料に蒸留し 戦闘機などの燃料にしていたとか... 以前 貴重に残していたと言う コーリャンの焼酎を飲ませていただいたことがあるが とてもドライで 味わい深く 感慨深いものでした


リンク2

2005年9月15日木曜日

リドリー・スコットも愛した?!

1989年 もう16年も前になるんですね 大阪の街を舞台にした リドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」 松田優作さんの最後の作品となってしまった ファンならずとも 心に残る一本

ブラックレイン

 その劇中の中で アンディ・ガルシア演じる チャーリーが バイクに乗ったヤクザ?に追われ 闘牛士の真似事をして コートを取られてしまう場所が 大阪梅田の 阪急コンコース
 高い天井に 欧州の教会を思わせる ステンドグラスや 幻想的な柱が印象的な 梅田の中でも一際ほっとする場所でもあり 人が沢山行きかう場所


コンコース


チャーリーがバイクを追いかけて 階段を降り 長いエスカレーターを降り たどり着くところは 広大な地下駐車場となるのだが そこは映画の編集マジック
 大阪人としては どこにつながっとんねん! って感じも拭えませんが 夜の道頓堀 路面電車が走る阿倍野筋 泉南の工場地帯 などなど 見ていて嬉しくなるマニアな場所が沢山撮影されていました

 そんなロケ場所のひとつ 阪急コンコースが 再開発の余波を受けて 全面改装を決定 あの綺麗な コンコースも遂に取り壊し なんとなく見たり通ったりしていた場所ですが いざ取り壊しとなるとやっぱり寂しいですね

コンコース2

 
リンク4

2005年9月14日水曜日

アメリカの意地

前々回の大会でニュージーランドに負け 前回の2003年大会ではついにヨーロッパ大陸へカップが動き スイスが5戦全勝 ストレート勝ち! ちょっとこれには興奮しましたね~ 「ニッポン・チャレンジ」も2000年の大会までは3大会参加してましたが 資金の問題と 歴史が浅すぎる? などの点で この2大会は参加していませんね

 今回の予選で アメリカは1チームのみ参加 さて カップを取り戻せるのでしょうか?
カップ

 ヨットレースはやはり日本では 人気がないというか 人口が少ないと言うか 情報もあんまりないし テレビ放送なんて...
 レースのルールはいたって簡単 スタートラインとゴールライン その向こうにブイが二つ その間を数回 回って 戻ってくると言うゲーム その間の風の取り合いの駆け引きが 見ていてたまらなく面白いんですけどね!

 解りやすく 歴史から教えてくれるゲームが JTがスポンサーとなった「ウィンズ」
 キャロル・バラード監督作品で マシュー・モディーン主演 
 昔のテレビシリーズ「子連れ狼」や最近の邦画のヒット作「あづみ」のプロデューサーでもある山本又一朗がこの作品のプロデュースを手がけています。

 アメリカズカップの歴史と アメリカらしいカップに対する執着 ゲームのルールまで解り易く 見ていて面白く作られています。

 ヨット

 ニュージーランドに持っていかれたカップをどうやってアメリカが取り戻したのか? マシュー・モディーンが爽やかに魅せてくれますが 劇中で出てくるビールが「グロールシュ」 何故かオーストラリアのビールです。


グロールシュ

 ライトなピルスナータイプのビール 個人的にも大好きなビールなんですが、バラード監督 何でバドワイザーとか アメリカを代表するビールを使わなかったの?


リンク1