銀幕の雫: 8月 2005

2005年8月14日日曜日

SMOKE

SMOKE
 ニューヨーク3部作が有名な 「ポール・オースター」原作 映画のために書き下ろし ウェイン・ワン監督作品 ハーヴェイ・カイテル主演で ミニシアターを席巻した作品
 トム・ウェイツのラストに流れる唄がなんとも言えず モノクロームの作品なのに 何故か自然の色合いと 大都会ニューヨークのカラーが凝縮していて 見ていて和む映画でした

 十数年間 毎日同じ時間に 同じアングルで写真を撮り続けている タバコ屋のオーナー オーギー その店にやってくる常連の 日常と非日常のストーリーが オースターらしい語り口で そのまま映像化され 見る度に ニューヨークが恋しくなってしまいます

 タイトルの「SMOKE」 映画ではタバコ屋さんなんだが 同じ名前でジャズバーがアップタウンにあります
 観光客もちらほら 日本の雑誌や本にも取り上げられているんでしょうか? 18時頃からぱらぱらとお客さんが入り始め 深夜へ向かって最高潮の盛り上がりを見せていく「SMOKE」

 ここ数年で急激に進んだアメリカの禁煙ブーム ニューヨーク マンハッタンでは建物の中では完全禁煙!

 この店も遂に禁煙?! 土曜日の夜に見に行くと狭い店内にぎっしり詰まったお客さんに向けて カウンターの中から 今日はノンスモーキングナイトだ!と アナウンスがあると 半数以上のお客さんから声援が 一部からブーイングが

 演奏するバンドのランクによって そのステージごと 曜日ごとに金額が違うものの 2ドリンク制は変わらず 毎度 1杯目はギネス1パイント 2杯目はオススメのバーボンを飲んで ほろ酔い気分になりながら ニューヨークのジャズを楽しむ夜を過ごしてしまう オススメスポットです

 もしかしたらオースターもこのお店に行ってのかな? 年代が全く違うので 「SMOKE」のオーナーがオースターファンなのか? ただの偶然なのか??
 とにかくどっちもお気に入りと言う「SMOKE」ニューヨークに行く前に映画を見て 現地ではジャズを聞きに行ってみてはいかがでしょうか?!



SMOKE



リンク2

2005年8月13日土曜日

エージェント

コンスタンティン
天国と地獄のエージェントが 独りになって 考え事をしながら飲むお酒は 潮風をたっぷり受けて 個性の強い「アードベック」 
 天国の遣い 「天使」と 地獄の遣い 「ルシファー」 現世に迷い込んだ悪魔を祓い 身体に悪いきついタバコをふかしながら たった2分間だけ成功した自殺を償う為に 自分と戦いながら これぞアメリカン・ムービーと言わんばかりに 善と悪を解りやすく展開していった映画でした

 そんな作品の中で しっとりと飲んでいた「アードベック」は シングルモルトのスパイスとして重宝され 飲むほどに癖になる一本 最後の一口を グイと飲み干したグラスを テーブルの上を歩く 蜘蛛にさっとかぶせ すっていたタバコの煙を グラスの中に吹き込むシーンがとっても印象的でした

 アードベック

 この映画の原作はイギリスが舞台のコミック 敢えてバーボンにせずに シングルモルトを選んだのは 偶然か?監督のこだわりか??
 この映画のこだわりと言えば エンドロール後

 いつもエンドロールが終って 劇場が明るくなってから出て行く私は 毎回周りを見渡すと 掃除のおにぃちゃんと 数人のお客さんがポツポツなんだけど
 コンスタンティンの時も同じような状況 が この映画はエンドロールの後が最大重要ポイント! コンスタンティンの助手 悪魔祓いのエキスパートになりたくって修行中のチャズ
 彼の墓参りに行ったコンスタンティンが 振り返りざまに 天使として復活したチャズが登場! この時がこの映画の一番の面白さがわかったような感じがしたんだが このシーン 一体どれくらいの人が見てるんだろ?



コンスタンティン(期間限定生産)




キアヌ・リーヴス




改訂版 モルトウィスキー大全



リンク3

2005年8月9日火曜日

アメコミ

marbel

秋から アメコミ作品が2本公開 一つは「シン・シティー」 「デアデビル」の原作者フランク・ミラーの新作を ロバート・ロドリゲス監督 「ダークエンジェル」のジェシカ・アルバが雰囲気をがらりと変えて登場し、「LOR」シリーズのイライジャ・ウッドが悩まず素早く動く殺し屋に、「アレキサンダー」で異彩を放ったロザリオ・ドーソン、ロレアルのCMで見たことのあるデヴォン・青木が華麗な動きを見せ、ブルース・ウィリスにベニチオ・デル・トロ、マイケル・クラーク・ダンカン、ジョッシュ・ハートネット、マイケル・マドセン、ミッキーローク、ルトガー・ハウアーなどなど モノクロトーンのスクリーンに超が付くスターが自分の顔を隠すように暗闇を復讐に燃えてます!

 おまけに特別監督?としてクゥエンティン・タランティーノがいっちょかみ! 秋の劇場もやっぱりギャガ作品がひと波乱起こしそう

 公開中のバットマン・ビギンズももちろんダークなアメコミ・ヒーローですが もう1本は「ファンタスティック・フォー」 宇宙で放射線を浴びて帰還した4人が特殊な能力を持ち 地球で大活躍!? 60年代にスタートしたアメコミ この作品にも ジェシカ・アルバが出演 インビジブル・ウーマンとして登場してます
 マーベル・レーベル FOX作品で「X-MAN」「スパイダー・マン」の遺伝子を持つ作品

 日本の「マンガ」を原作にした「NANA」と「タッチ」が公開されますが、規模は違えど 支持はやはり国産?



アメコミ&ムービー・スーパーガイド



リンク4

2005年8月7日日曜日

アスリート

gamp

世界水泳が終って すぐに始まった世界陸上 高校野球もやってるし サッカーも面白いし ずっとテレビはスポーツ番組流れっぱなし!
 64億人の1位を決める! 凄いキャッチコピーを掲げて フィンランドのヘルシンキでスタートした世界陸上 時差のおかげで深夜の放送を眠い目こすりつつ見なければ 

 中学生の時に学校から見に行った「炎のランナー」 人種差別とオリンピックを絡めた感動作 ヴァン・ゲリスの音楽がとっても印象的
 「東京オリンピック」は市川昆監督のドキュメンタリーを越えたドキュメンタリー映画 色んな角度から ストップモーションや 超クローズアップで未だに見ていて飽きない作品 アスリートの筋肉の動きや 舞い上がる土埃なんかがスゴイの一言!
 「ラン・ローラ・ラン」も異色のロードムービー? ある意味「24」「キル・ビル」の先を行った作品 フィルムにビデオ カラーとモノクロ スチル アニメ 分割された画面 早送り コマ落としなど 映画の手法てんこ盛り!
 走ると言えば「フォレスト・ガンプ」自分を見つけるためにアメリカ大陸を横断 しかも4往復?! ガンプが拭いた泥と汗の跡がタオルにピースマークを残したり 60年代アメリカのいい部分を見せてくれました! ’93の「フィラデルフィア」に続き 2年連続でアカデミー主演男優賞を受賞したのは有名な話

 スポーツネタが続いてしまったけどやはり映画よりも 現実の方が面白いのか?やはり練られた映画のほうが面白いのか?
 比べる為にも じっくり世界陸上にはまってしまいそう...




フォレスト・ガンプ 一期一会




ラン・ローラ・ラン



リンク1

2005年8月4日木曜日

ベースボール!

fod
いよいよ夏の高校野球が始まります!地方の大会で一度も負けなかったチームだけが甲子園球場に集まり 一度も負けなかったチームだけが優勝って言う名誉を 高校生って言うたった3年間の力を出し合います

 試合を見るたびに感動しますね~負けたチームは悔し泣き 勝ったチームは次の試合でも同じ感動を得られるようにとずっと先を見ているようなきらきらした目 見ているこっちはどっちを応援したらいいのやら...

 野球をテーマにした映画にもいくつか感動作が 
 まだ大切に球場が保存されていると言う「フィールド・オブ・ドリームス」夢の声はあのダース・ベイダーでも声を勤めたジェームズ・アール・ジョーンズ レイ・リオッタも今のギラギラした感じが感じられず爽やかでした
 続編には日本人プレーヤー役で石橋貴明も出演した スポ根コメディ「メジャーリーグ」こういう単純さが見ていて飽きないのでいいですね~
 ちょっと異色ですが 野球ファン、マニアが行き過ぎるとこうなっちゃうの? 「トップガン」の監督トニー・スコットが野球映画を作るとこうなる「ザ・ファン
 戦争のために野球が休止していた時代 男性に代わって 女性が野球 マドンナが何だか新鮮 貫禄を付ける為に恰幅よく太って役作りしたアカデミー俳優トム・ハンクスが監督役の「プリティー・リーグ
 一番のお気に入りは「バング・ザ・ドラム・スローリー」白血病に冒されたキャッチャーとエースのピッチャーとの友情物語 若き日のデ・ニーロが爽やかです

 野球映画であんまりお酒は出てきませんが 野球観戦といえばやっぱりビール!どうしてもバドワイザーの看板が目立ってしまいますが、東海岸では「ローリング・ロック」って言う グリーンのボトルに白い色でプリントされた馬のマークがレトロな感覚のライトなピルスナー・ビールが人気!
 この所日本でもしっかりと根付いた コクと苦味がしっかりと利いた「ブルックリン・ラガー」も有名になってきました
 ボストンでは「サミュエルアダムス」がメジャー 金色したライトなタイプの麦芽の味わいを楽しめるビール
 西では やっぱりサンフランシスコの「アンカー」が最有力かな? ライトなタイプからコクのあるタイプまで色々と造られていてのんでて楽しくなる味わいです
 と ビールの事を書いてると 飲みたくなってきた! サンプルでもらった「秋味」 一足お先にプシュっと いただきま~す!



メジャーリーグ・オブ・ドリームス―イチローが挑んだ夢、そして16人の男たち




人気のビール・地ビール・発泡酒がわかる本



リンク2

2005年8月2日火曜日

スペースシャトルと言えば

bead9a6a.jpg一時は帰還も危ぶまれたディスカバリー号
日本人宇宙飛行士 野口聡一さんの懸命の修理が進み
これで無事地球へ帰還が出来そう?!

これまでに スペースシャトルを題材にして作られた映画は山ほどあるが その中でも 私の中に残っている作品といえば「スペースカウボーイ」「スペースキャンプ」「アルマゲドン」などなど 時代はバラバラですが どれも近未来を背景にして作られたもので 今回の野口さんが行っている修復作業などは「スペースカウボーイ」の一場面を見ているよう
 ニュースやNASAのオンラインテレビを見ていると まさに映画のように身近に起きていることなのか? ドラマを見ているのか?どっちか判らなくなってしまう。

 いつものシャトル飛行ならではの それぞれの国の 子供に向けた宇宙での理科や科学の実験を見ていると「アポロ13」のワンシーン トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ゲイリー・シニーズの3人が地球へ向けて宇宙での楽しい模様を地球へテレビ放送 実は地上では放送されていない... まさにそんなシーンを思い出してしまう。
 今回のNASA TVは そんな単発の放送じゃなくって ずぅ~っとライブ放送されているもので ヒューストン宇宙センター、シャトルから見た地球の映像、シャトルと宇宙ステーション 地球の位置関係などが交互に映し出され たまにされる ヒューストンとシャトルとの交信が流されています。
 まさにドキュメンタリー!全編映画!!ですっ

 アポロ13で トム・ハンクスが12号の打ち上げを見ながらのパーティーにモエ・エ・シャンドンを1ケース「町に残った最後の1ケースだ」と言って 木箱に入った1ケースを大事そうに抱えて登場するが 今はモエのロゴがプリントされた段ボール箱に入れられていて 古き良き時代がうらやましかった。
 今回のシャトルが無事に地球へ帰還した時に クルーとスタッフはどんなお酒で乾杯するんだろう?

 NASAは今後暫くはシャトルを打ち上げないと発表したばかりだが 野口さんの船外活動は人類初の試みだそうで その活動が上手く行って帰還出来るんだから さらに一歩前進! シャトルをさらに改良して前進して欲しいものです
アポロ13
スペースカウボーイ 特別編
スペースキャンプ
ぼくの仕事は宇宙飛行士



リンク3